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子との面接交渉の心構え-不憫な子とは思わない

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平成19年 9月28日(金):初稿
○面接交渉は親の権利ではなく子の権利であると考える意義は、面接交渉の実現はあくまで子のためにあるのであり、親の自己満足のためではないと言うことをシッカリ自覚して貰うことにあります。熾烈極まる争いを経てお互い相手に対する恨み辛みを残しての離婚の場合、子を引き取った母は、別れた父に子との面接交渉を認めることは子のためにならないと考え子が拒否していると称して子と父の面会を拒み、逆に別れた父は、真面目な性格の方であるほど子を離婚によって不幸にしてしまったとの自責の念を持ち、子が不憫であり、出来る限り自分が子と面会して子が普通に育つように尽くしていきたいと考えます。

○このお互いに相手に対し恨み辛みを残して離婚した父母は、いずれも思い込みが強い方が多いようです。親が離婚した子達へのインタビュー記事をまとめたアンカップリング研究会発行の「離婚した親を持つ子供の気持ち」と言う書籍の後書きに代表のSさんが、「子どもたちに会って話しを聞いて行く旅の中で、子どもたちが予想に反し、自分のいまいる立場を客観的にみつめ、しっかりと歩いている事実、又、離婚当事者の大人より、その中にほおりこまれて子どもの方がきちんと大人を見ていることが、わかりました。子どもの話を聞きながら、『あなたは偉いのねえ』と何度言ったことか。」と記載しています。

○私自身も「離婚後、別れた子供との関係に悩む父親への話」で「決して子供を不憫と思わないことが重要ですとアドバイスします。」記載しているとおり、子ども自身は、親が離婚してどちらかに引き取られることになっても、これが自分の運命だと冷静に受け止め、子ども自身は自分を不憫だなどとは思っていないと確信しています。

○放蕩家の父が結婚、離婚を繰り返し、9人もの母を持った歌手の舟木一夫氏は、著書「怪傑!!高校三年生」の中で「僕の家庭は、子どもの教育現場としては、かなり最悪な状況だったろう。僕自身は、そうした環境を特殊だと思っていなかったし、両親が揃っていて、人並み以上に裕福で、と言った家庭の子をうらやましいとも思ったこともなかった。当時は、みんな自分の置かれた状況を素直に受け入れていたと思う。」と述べています。

○子ども自身が、自分の置かれた状況を受け入れ、仕方のないことと思っているのに、親からお前は不憫な子だなんて思われることは、迷惑この上ないことです。離婚で迷惑をかけた上に、更に迷惑を上塗りするだけであり、決して、子どもを不憫だなんて思わず、また思わせないように振る舞うことが重要です。子どもは、「不憫と思われたからといってどうなるわけではありません。自分が不幸だと思っても何の得にもなりません。共に住む母を恨み、更に父を恨む、恨みの人生を歩ませるだけです。子供は、親が思うより逞しく自分の人生を受け止めています。

○と言うことで別れた父は子と面会に当たっては、肩の力を抜いて、気負わず、淡々とした姿勢で会った方が子のためです。それをやれ泊まりがけでなけれならんとか、学校の配布物や通信簿を全部見せろなどと意気込まず、気楽な面会に努めるべきです。
以上:1,278文字

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