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結婚維持のコツは自己満足だけの言葉は言わないこと-白鵬関一言雑感2

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平成27年 2月 2日(月):初稿
○「結婚維持のコツは自己満足だけの言葉は言わないこと-白鵬関一言雑感」を続けます。
白鵬関は、審判部がビデオも使わず同体と判断したことについて強い不満を感じ、自分が日本人ではないための差別とも感じ、「悔しくて仕方なく、何か一言言わないと気持ちが収まらなかった」と思われ、翌日の記者会見でこの不満を一気に「帰ってビデオを見ましたが(自分が勝っていたのは)子供が見ても分かる相撲。」と発言しブーイングの嵐を浴びました。

○白鵬関は、さらに「肌の色は関係ない。みんな同じ人間。盛り上がりどうこうじゃない。こっちは命がけでやっている」と、まるで自分が“不当な差別”を受けているかのような発言までしてしまいました。「子供でも判る」、「肌の色は関係ない」との二つの言葉に、白鵬関が如何に悔しい思いをしたかが如実に示されています。

○白鵬関は、「子供でも判る」、「肌の色は関係ない」との二つの言葉を、記者会見の席で一気呵成に述べることによって自分の受けた強い不満について一時は「溜飲を下げた」ものと思われます。しかし、この一時的な「溜飲を下げた」ことによる反動は、33回優勝という偉業を台無しにするほど大きなものでした.

○この「溜飲を下げる」は、goo辞書によると「胸をすっきりさせる。不平・不満・恨みなどを解消して、気を晴らす。」と説明されて、典型的事例として「相手を論破して、溜飲を下げる」を挙げています。実は、夫婦間の諍いでは、この「相手を論破」することほど馬鹿馬鹿しいことはありません。論破によって、自分は一時的に「不平・不満・恨みなどを解消して、気を晴らす」ことが出来るかもしれません。

○しかし、「論破」された相手方は、悔しくて溜まらず「不平・不満・恨み」を二倍増、三倍増どころか十倍増して、シッカリと記憶に留めます。私のキャッチフレーズでもありますが、人間は基本的に「受けた恩義はすぐ忘れ、受けた恨みはシッカリと心に刻み、子、孫、と伝えて100年に渡る」ように神様によって創られました。これまた、私のキャッチフレーズである「自己に甘く他に厳しい」、「自己のミスは棚に上げ、他人のミスを徹底的に追及する」のも人間一般です(^^;)。

○特に夫婦間においては、何かの諍いにおいて、相手を「論破」することは「愚の骨頂」、「百害あって一利なし」と覚えておくべきでしょう。夫婦間の諍いにおいて、相手に不満を持って「悔しい」、「何か一言言わないと気が済まない」と感じたときこそ、自分が「気を済ます」ことによる相手の反動の大きさを瞬時に判断することが重要です。

○勿論、これは夫婦の仲を壊さないと願っていることが前提です。もう、夫婦なんてやってられるか、一刻も早く別れたいと思っている場合は別です。しかし、この場合でも、争いを一層深めることは「愚の骨頂」、「百害あって一利なし」の面があります。スンナリと協議離婚で済ませたいところ、慰藉料・財産分与等で争いが深まり、裁判闘争にまで発展し、余計な経費と労力がかかる場合も多いからです。
以上:1,246文字

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