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2011/12/ 1 第66号 ガラスの仮面の採用試験

平成24年 2月29日(水):初稿
横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作

 「ガラスの仮面」は、私の愛読する少女漫画です。

 演劇界のスターを目指す、天才少女の話しですね。

 主人公の北島マヤは、母子家庭で育った少女で、容姿もパッとしないんですが、まさに演劇の天才なんですね。演じる人に成りきることができるんです。

 「奇跡の人」の舞台で、ヘレン役をオーディションで選ぶことになりました。あの、目が見えず耳も聞こえない、だから話すことも出来ない、三重苦のヘレン・ケラーですね。北島マヤは、ライバルたちと競って、最終予選まで行くんです。

 予選が終わり、皆で控室に戻ったときに、試験官から、「ここで、ヘレン・ケラーとして待っていてください。」と言われるわけです。当然のことですがほとんどの人が、ヘレンとして待つということの意味が、全く分からないんです。

 ところが、暫くすると、火災報知機のベルが鳴ります。皆びっくりして立ち上がり、逃げ出そうとするわけです。ところが北島マヤは、ベルが鳴ってもピクリともしない。その後、皆がざわつきだした気配を感じて、初めて不安そうにするわけです。耳の聞こえないヘレンならば、ベルが鳴っても反応してはいけないというわけです!ガラスの仮面にあまりに感動しましたので、うちの事務所の弁護士採用試験でも、マネすることにしたのです。(く、くだらない!!)応募してきた人達に、実務で問題になるような法律問題を出します。

 そのときに、「お客様に回答するつもりで答えてください。」と注文を付けるんです。

 これに対する大多数の方の対応は、会社宛の報告書の体裁だけを整えてくるというものです。「000株式会社総務部御中」だなんて、書いてきます。「拝啓貴社ますますご清栄のことと・・」なんて挨拶文も付けたりして、変なところで芸が細かいのです!しかし、こちらの期待しているのとは、少し違うんですね。

 お客様への回答ですから、まずはその日のうちに、「いついつまでに回答します。」と連絡して来ることが必要です。ところが、この程度のことが、出来ない人が多数派です。酷い人になると、一月くらい経ってから、いきなり回答を送って来ます。そのころには、お客さん居なくなってますよ!それで、肝心の回答なんですが、ほとんどの人が司法試験の論文みたいなものを送ってくるのです。まさに、法律家の観点から物事を見て、法律家の立場で回答を書いてくるわけです。

 しかし、一般のお客様にとっては、法律上の論点なんか、どうでも良いことなんです。企業の立場から、人・モノ・金がどのように動くのか、どのようなリスクが有るのかといった点に関心が有ります。

 お客様の立場から問題を考えて、お客様が気にする問題点に関して、法律家として適切な助言をして欲しいというのが問題の趣旨なんですね。

 「みんな出来が悪いな。北島マヤを見習わないといけないな。」なんて妻に言ったら、「自分の昔のことを考えてみたら、そんなこと言えないでしょう!」と注意されてしまいました。ううう。。。
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 弁護士より一言

 小学校4年生の次女は食いしん坊です。

 いつもはボーッとしてるくせに、食べ物の話しになると、眼光鋭く、人が変わったようになります。頭も口もよく回るようになるのです。先日、家族旅行の際、何を食べようかと妻と相談していたんですね。

 そうしますと次女が、「私はあの店のこれが良い、あれは嫌だ!」と非常にうるさい。

 そこで、「パパとママが食べたいものを食べるの!子供はお・ま・け!決められたものを、一緒に食べればいいの!」と言ったんです。

 すると、娘がすかさず言い返してきました。

 「それじゃあ、何のために生んだの?」そ、そこまで言う問題ですか!?

 (2011年12月1日第66号)
以上:1,500文字

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