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2012/ 3/ 1 第72号 弁護士の育児百科

平成24年 2月29日(水):初稿
横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作

 10年と少し前に子供が生まれたとき、妻の姉が、松田道雄先生の書かれた「育児の百科」という本をくれました。この本は、ほぼ私の生まれた頃に書かれた本なのですが、とても役に立ちました。何より、松田先生はアクが強くて、とても面白いのです。

 単に病気についての解説をするのではなく、実例をあげながら説明します。それが物語調で、変なところまでリアリティーを持って詳しく描写されています。実例の中に、母親は勿論、姑や近所の人たちまで登場するんですね。そして、そこに登場するお医者さんは、大体のところ藪医者に描かれています。

 たとえば、「突発性発疹」を説明するのはこんな調子です。生まれて6カ月くらいで、高熱がでます。そうしますと、親はあわててお医者さんに連れて行きますよね。それに対して医者は、「かぜです」とか「ねびえでしょう」とか言います。大したことないというわけです。ところが、その晩になるとさらに熱も出て、ミルクも吐いてしまう。

 そこで、翌日再び医者に行くと、今度は抗生物質をだしてくれる。しかし、抗生物質を与えても効果が無いと、医者はその度胸!によっていろいろに反応するそうです。「とっておきの薬を出します。」と言ったり「何の熱ですかなあ、もうさがるはずだけれど。」と頭をかいたりするんですね。

 どうも、既存のお医者様に対して、悪意があるのではと思わせる描写です。ちなみに、「突発性発疹」は、時期が来れば自然になおるので、特別の薬を必要としないんだそうです。

 こういった病気のことに加えて、子育て中に生じる心配事についても、いろいろとアドバイスがあります。例えば赤ちゃんも8~9カ月ごろになって、活発に動くようになると、椅子から落ちたりしますよね。

 うちでも何回かありました。

 松田先生は、このような事態についても、心強いアドバイスを下さいますが、これがまた、何ともおかしい。

 赤ちゃんが「ツイラクを経験せずに育つということは、まずない。ツイラクして頭を打ってバカになるのだったら、人類の文明は存在しないだろう。」なんて感じです。ぶ、文明ですか!松田先生の御本については、かなり批判もあるようです。医学的には不正確なことが書いてあるといった批評も読んだことがあります。既に50年近く前の本だということも合わせて考えますと、恐らくそういうことはあるのでしょうね。さらに、ああいった書き方をすれば、作らなくてもよい敵を作りそうです。

 一方、弁護士や学者といった専門家が書いた、素人向けの法律の本を読んだときに、私は違った意味での不満を感じます。こういう本は、ほとんど間違ったことは書いてありません。しかしながら、松田先生の本のように、楽しく読むことができないのです。うがった見方をすると、素人の為に書いているというよりも、専門家から攻撃を受けないことを気にしながら書いているようにも思えるのです。

 いずれ私も松田先生のように、アクが強いけれども面白い、素人向けの法律書を書きたいものです。

 
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 弁護士より一言

 松田先生の尻馬に乗るわけではありませんが、小児科のお医者さんには、かなり問題のある人もいます。

 息子が1歳のときに、具合が悪くなったので、近所の小児科医に連れて行ったのですが、「大したことない。」の一点張りです。容態が日ごとに悪くなる中、数日間その医者に連れて行ったのですが、点滴も打ってくれない。そこで、違うお医者さんのところに行ったら、即日入院となりました。脱水によって尿官に石が詰まり、一時は命も危なくなってしまったのです。

 ところが、問題の小児科は、早朝や休日診療など、営業努力は色々やっているのです。本業の能力が無い人が、営業に力を入れると、社会に害悪を振りまきそうですね。

 私自身弁護士として、そんなことを言われないように研鑽していきたいものです。

 (2012年3月1日第72号)
以上:1,578文字

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