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2015年05月01日発行第148号”弁護士の青い城”

平成27年 5月 2日(土):初稿
横浜パートナー法律事務所代表弁護士大山滋郎(おおやまじろう)先生が毎月2回発行しているニュースレター出来たてほやほやの平成27年5月1日発行第148号「弁護士の青い城」をお届けします。

○映画はたまに観ますが、小説は殆ど読まない私は、勿論、「赤毛のアン」で有名なモンゴメリーの隠れた名作と言われているとの「青い城」なんて、題名も知りませんでした(^^;)。ネットで書評等を調べると主人公は、29歳の若さで「オールドミス」と呼ばれた女性なんですね。

○「オールドミス」なんて言葉は、今は殆ど使われない懐かしい言葉です。「日本語俗語辞書」によると、オールドミスは和製英語で「対象年齢はとくに定義されておらず、用いる人の私感に依る。現在はあまり使われない死語である。」なんて説明されています。

○私も最初の結婚は32歳で、当時は男性でも30過ぎて独身は、なんだかんだと言われて肩身の狭い思いをして焦ったものです。女性も29歳まで独身だと、「オールドミス」どころか「売れ残り」なんてひどい言葉もあり、日常的に使われていました。

○今の世の中、こんな言葉を使ったら、「セクハラ」、「パワハラ」と大変な非難を受ける時代となりました。60代半ば近くなった故の感想かも知れませんが、今は、30過ぎの独身男性は勿論、29歳独身女性なんて世の中に溢れており、結婚を焦るなんて気持を持つ若者も少なくなっているようにも感じます。少子化が進む一方となるのが問題ですが。

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横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作

弁護士の青い城


ゴールデン・ウイークですので、当たり障りのない話にします。本日は、「青い城」です。「赤毛のアン」で有名なモンゴメリーの隠れた名作と言われている本です。通俗恋愛小説ですね。

主人公のヴァランシーは29歳。結婚できないことを苦に病み、将来の生活の心配に押しつぶされながら暮らしていたんです。そんなある日、体調不良で診て貰った医師の間違いで、余命1年と診察されてしまうのです。あと1年しか生きられないとわかり、ヴァランシーは吹っ切れます。「絶望は解放。希望は束縛。」というわけです。(これって、名セリフですよね!)

主人公は親の家を出て、住み込みで病人の看護の仕事をします。そういう中で、不思議な男性と親しくなります。浮世離れしているが、非常に魅力的な男性ですね。自分が余命わずかだということを告げて、ヴァランシーはその男性の妻にしてもらうわけです。

結婚してから、男性の方もヴァランシーに惹かれていきます。実はその男性の正体は、といった、清々しいほどにご都合主義満載の、とても面白い恋愛小説です。(この連休のお供に、お勧めします!)

この本の中で、とても印象に残る場面があるんですね。ヴァランシーが子供のころに、他の子供と共に、泥まんじゅうを作っていたときのことです。彼女は一人で、頑張って、自分の気に入る泥まんじゅうを作っていたのです。ところが、他のみんなは、ヴァランシーの美人の従妹が作る泥まんじゅうに、他の人のものも合体させて、凄く大きいのにしようなんて言い出すわけです。こういう余計なことを考える人って、どこの国にもいるんですね。すごく大きくて立派なものを、みんなで作った方が良いということです。

主人公だけは、これに反対します。「何で大きくするのを手伝わないの?」と非難されると、「あたし、小さくても自分のが欲しいんだもの。」と、おずおずと答えるんです。

話しは変わりますが、ビル街の中に、1軒だけ小さな木造の家が残っているようなことありますよね。都市の再開発などで、みんなが小さい土地を出し合って、大きなビルを建てて、そのビルの一部を代わりに貰うようなことがよく行われます。多くの人たちは、それに納得して、自分の家を放棄して、ビルの中の新しい住居や店舗に移っていくわけです。

ところが世の中には、そういうのが絶対に嫌だといって、抵抗する人がいます。そういう人が出てくると、都市再開発などは、上手くできなくなるわけです。

正直言いまして、私はこういう場面で、自分だけ反対する人のことは、困った人だなあと思っていたんです。より大きな建物に移れるんだから、それでいいじゃないかと思ってしまうんですね。

しかし、こういう人は、「あたし、小さくても自分のが欲しいんだもの。」という、ヴァランシーと同じ気持ちの人なんでしょう。そう考えますと、むげにその望みを非難することはできないように思えます。

弁護士としてそのような場面に遭遇したときには、少なくとも「小さくても自分のもの」を大切にする気持ちに共感できるようになりたいものです。

何だか、強引に恋愛小説と弁護士業務を結び付けちゃいました。たわいない「青い城」のお話でした。

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◇ 弁護士より一言

ハイキングシューズを買いに、専門店に行きました。運動のため、日帰りのハイキングに行こうと考えたのです。シューズを選んだら、お店の人に厚手の靴下も必要と言われ、購入しました。ズボンも、汗をかいても重くならない専用のものを買い、さらに専用のリュックも買ったのです。

そうしたら、「暗くなった場合を考えると、ヘッドライトも是非必要です!」なんて言われました。ヘ、ヘッドライトですか。さすがにそこまでは。。。
事務所の若手に話したら「完全に食い物っすね」なんて失礼なことを言われました。この連休中に、重装備でハイキングに行こうと決意したのです!

以上:2,298文字

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