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2018年06月16日発行第223号”弁護士の小言”

平成30年 6月17日(日):初稿
横浜パートナー法律事務所代表弁護士大山滋郎(おおやまじろう)先生が毎月2回発行しているニュースレター出来たてほやほやの平成30年6月16日発行第223号「弁護士の小言」をお届けします。

○「親父の小言」でググると画像がたくさん出てきます。最初に出てきたのが次の画像です。


「【意外と役に立つ】親父の小言「大聖寺暁仙和尚のことばより」に、親父の小言の簡明な意味が解説されています。「判事はきつく断れ」は、「自分が責任の持てない相談事には乗るな」とされています。「裁判沙汰になるようなことは決してするな」 の方がピッタリします。

○「病気は仰山にしろ」の意味が分からず、ネットで調べると、「病気には大げさなぐらい気をつけろ」、「病気は大袈裟に思いなさい、つまり、小さな病気も軽んじるな」との意味であるとの解説がありました。身体に異変を感じたら直ぐに病院へ行けと言うことでしょうか。

○弁護士の小言は、流石、大山先生、「仕事は60点の出来で良いから、早くすること。」、「用件がなければ、何か用件を作ってでも、依頼者に頻繁に連絡すること。」、いずれも至言です。私も肝に銘じます。

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横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作

弁護士の小言


「みんな大好きだけど、大嫌いなものは何?」というナゾナゾがあるそうです。分かりますか?正解は「小言」だそうです。私も小言を言われるのは大嫌いですが、他人には喜んで言っちゃいます。(おいおい。。。)飲み屋さんに行くと、「親父の小言」というのを額に入れて飾っている店がよくあります。小言を聞くのは嫌いなので、今までは読みませんでした。しかし、「小言を言うときの参考になるか!」と思いつき、先日初めて目を通してみたのです。(さ、最低じゃん。)でも、とても良いことが書いてあったのです。

「大飯は食うな。」なんて、いつも調子乗って食べ過ぎている私には耳が痛い。気を付けますです。。。「子の言うことは八九聞くな。」という「小言」もありました。子供の頃は、この小言の良さが分からなかったでしょうが、今になると本当によく分かります。

息子から「アイフォンを買ってよ。クラスの中で持ってないのは、私だけ」なんて言われて、フラフラと買い与えていた、昔の自分に教えてやりたいです。

「判事はきつく断れ。」というのもありました。「裁判官にはなるな。弁護士の方が良いよ。」という意味かと思ったら違いました。(あ、あほか!)裁判沙汰になるようなことは決してするなということで、具体的には、「保証人にはなるな!」ということだそうです。これって、確かにとても大切な教訓なんですね。私も子供達には、しっかりと伝えようと思います。もっとも、うちの依頼者が債権を持っている場合には、「債務者から、何が何でも保証人を取りましょう。」なんて、アドバイスしています。す、済みません。

この他にも、本当に良い「小言」が沢山あるんですね。「小商いは値切るな。」は、とても好きな「小言」です。もっとも、蚤の市などで値切るのが大好きな妻に、この「小言」を教えたら、「この交渉が楽しいんだよ!分かってないねぇ。」と言われてしまいました。

というわけで、「弁護士の小言」です。私も、事務所の若手弁護士達に、ついつい小言を言ってしまいます。冷静に考えれば、若手弁護士達は、同じ位の年齢のときの私より、2-3割は優れています。それでも、年長者として「小言」をいうのも義務だと思うのです。新人弁護士に対して必ず言う小言はこんはこんな感じです。
仕事は60点の出来で良いから、早くすること。

仕事が遅い人は、内容的にも大したことないと信じています。特に新人の頃は、どうせ大したもの出てこないんですから、せめてはやく出すようにと指導しちゃいます。「納期は絶対に守ること。」なんて小言も、いつも言っていますね。大体弁護士は、裁判所に提出する書類でも、納期を守らないで平気な人が沢山います。また、それでも通用しちゃう業界の体質があるんです。しかし、「そんなことは世間じゃ通用しないよ」と、かなり厳しく小言を言うことにしています。大体、納期というのは、試験の制限時間と一緒です。弁護士になるまでに、さんざん試験を受けてきた中で、制限時間を過ぎてから答案を出したことなんかないでしょう。仕事も同じことです!

さらに、私の一番よく言う「小言」はこれです。「用件がなければ、何か用件を作ってでも、依頼者に頻繁に連絡すること。」どんな事件でもそうですが、特に刑事事件の場合など、依頼者の方はとても心配されているんですね。でも、なんとなく弁護士に対して遠慮があって、「現状どうなっているか教えて下さい。」とは言い辛いのです。大した用件は無くても、こまめに連絡して安心してもらう、それも弁護士の大切な仕事だと思うのです。

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◇ 弁護士より一言

「親父の小言」の中に、「女房は早く持て。」というのがありました。この小言の意味がずっと分からなかったんです。ところで私は、今でも母からいろいろとお小言を貰います。さらに母は、妻に向かって、「滋郎はなにか忠告すると短気ですぐ怒るけど、懲りないでしっかり注意してやってね。」と、引継?までしたそうです。そんなこと、引き継がないでいいよ!

なるほど、小言の継承のために女房を早く持たせるのだなと、思ったのでした。
以上:2,261文字

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