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2018年08月16日発行第227号”観賞用弁護士”

平成30年 8月16日(木):初稿
横浜パートナー法律事務所代表弁護士大山滋郎(おおやまじろう)先生が毎月2回発行しているニュースレター出来たてほやほやの平成30年8月16日発行第227号「観賞用弁護士」をお届けします。

○大山先生、高い弁護士費用を請求できるように「今後は、観賞用のイケメン弁護士を採用していこうと、心に誓ったのでした。」とのことです。しかし、イケメンだけでは、高い費用が取れる観賞用弁護士にはなりませんね。イケメンなだけではなく、大山先生のように自ずとにじみ出る何かがないと観賞用弁護士にはなりません。私も大山先生のような高い費用の取れる観賞用弁護士になりたいのですが、夢のまた夢です(^^;)。

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横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作

観賞用弁護士


先日、デパートのフルーツ売場に行ったら、四角いスイカを売っていました。値段が1万円以上するのにも驚きましたが、スイカの脇に置かれた注意書きには感動したのです。「四角いスイカは観賞用です。」

食べられないスイカが、普通のスイカの数倍の価格で売られているんですね。これを見たとき、世の中の仕組みについて、一気に悟りを開きました。つまり、実用性が低いものの方が、値段が高いんです。食用の魚は、いくら高くてもたかが知れています。その一方、観賞用の鯉や金魚は、1千万円のものなどざらにあるようです。

腕時計なんかもそうです。正確な時間を教えてくれる、実用性の高い電波時計などは数千円で買えます。それに対して、故障ばかりしている機械式の高級時計は、数千万円もするんです。我家の昭和2年製柱時計なんて、1日に10分も狂うのに、妻は一番大切にしています。「時間をしっかり教えてくれる、電波式時計の方を大切にしよう。」と、妻に進言したんですが、却下されました。一瞬、評価されなくても愚直に働いている電波時計が自分と重なり、不覚にも涙が頬を伝わったのです。ううう。。。(あ、アホか。)

実用より鑑賞用の価値が高いのは、人間も同じかもしれません。「美人」好きの男性はよくいますよね。「家事なんか出来なくても、金使いが荒らくても良いから、美人と結婚したい!」って感じです。若いころはお金がなかったから、取り敢えず「実用性」の高い女性と結婚したが、その後お金が出来たので、「観賞用」の美人と結婚しなおすなんて、実にうらや、じゃなくて、とんでもない男性もいます。英語には「トロフィーワイフ」なんて言葉まであるんですね。

事務所を開業した直後に、顧問弁護士の依頼がありました。「おもにどんな法律問題があるんでしょうか?」と確認したところ、特に依頼することはないとの返事でした。それならどうして顧問契約を結ぼうと思ったのか聞いてみたんです。「事業もうまくいきだして、金もできたから、そろそろ弁護士でも雇おうかなと思ったんだよ。」ト、トロフィー弁護士ですか?あまりに正直な回答に、思わず言葉を失いました。。。

しかし考えてみますと、顧問税理士の場合は、日常的な業務が必ずありますよね。一方、顧問弁護士は必ずしも日常業務をしなくても、税理士よりも高額な顧問料を貰うのが通常です。まさに、「観賞用」だからこそ、高価格なんだと言われてしまいそうです。

同じ弁護士の中にも、実用性の高い人と、観賞用の人がいるようです。私は会社員生活が長かったんですが、会社や役所でも、こういうことはよく聞きます。「現実に仕事をするのは、若手社員。役職者は座っているだけなのに、高い給料を貰っている。」なんて批判されています。うちの事務所でも実務は若手弁護士が中心になって対応していますが、ここ一番の打ち合わせのときなど、若手に頼まれます。「同席して貰えますか?ただ、座っているだけで良いですから。」

こ、これって完全に「観賞用」の弁護士ではないかと、我ながら複雑な気持ちになるのです。と、ここまで検討した結果、事務所経営について、素晴らしいことを思いつきました!観賞用のスイカを見習い、「当事務所の弁護士は観賞用です。」と注意書きを付けます。「観賞用」ということで、高い弁護士費用を請求するというアイデアなのです!しかし現在、うちの事務所には鑑賞に堪える弁護士は、私を除くと(ホントかよ。。。)いないのです。今後は、観賞用のイケメン弁護士を採用していこうと、心に誓ったのでした。

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◇ 弁護士より一言

中学生になり、英語を始めたばかりの息子に聞かれました。「パパ、『イフ』って意味知っている?」

「質問に隠された意味は何だろう?」と深読みしながら、恐る恐る答えたんです。「『もしも』って意味じゃない?」すると息子は、心から感心した顔で言いました。「凄いねパパ!知ってるんだ。さすがは弁護士!!」

「お前のパパは、観賞用じゃなくて、実力派弁護士なんだから、その程度知ってるんだよ!」と、言ってやりたかったんですが、息子の無邪気な尊敬の眼差しに、何も言えなくなったのでした。
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