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2019年08月16日発行第251号”弁護士のプレイバック”

令和 1年 8月16日(金):初稿
横浜パートナー法律事務所代表弁護士大山滋郎(おおやまじろう)先生が毎月2回発行しているニュースレター出来たてほやほやの令和元年8月16日発行第251号「弁護士のプレイバック」をお届けします。

○山口百恵さんは、私も3人娘の中で最も惹かれた女性で、熱狂的とまでは言えませんが、多くの男性ファンの一人でした。

以下、懐かしの歌詞全文を引用します。

プレイバック Part2 (Play back part 2)

緑の中を走り抜けてく真紅(まっか)なポルシェ
ひとり旅なの 私気ままにハンドル切るの
交差点では隣りの車がミラーこすったと
怒鳴っているから私もついつい大声になる

馬鹿にしないでよ そっちのせいよ
ちょっと待って Play Back, Play Back
今の言葉 Play Back, Play Back

馬鹿にしないでよ そっちのせいよ
これは昨夜の私のセリフ
気分次第で抱くだけ抱いて
女はいつも待ってるなんて

坊や、いったい何を教わって来たの
私だって、私だって、疲れるわ

はるかな波がキラキラ光る海岸通り
みじかい旅よ力一杯アクセル踏むの
潮風の中ラジオのボリュームフルに上げれば
心かすめてステキな唄が流れてくるわ

勝手にしゃがれ 出ていくんだろ
ちょっと待って Play Back, Play Back
今の歌を Play Back, Play Back

勝手にしゃがれ 出ていくんだろ
これは昨夜のあなたのセリフ
強がりばかり言ってたけれど
本当はとても淋しがり屋よ

坊や、いったい何を教わって来たの
私やっぱり、私やっぱり、帰るわね
あなたのもとへ Play Back, Play Back
あなたのもとへ Play Back


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横浜弁護士会所属 大山滋郎弁護士作

弁護士のプレイバック


現在の山口百恵の写真が、ネットに載ってました。「えっ、おばさん?」と驚いたんです。私も山口百恵、大好きでした!何といってもプレイバックPart2をよく覚えています。「♪緑の中を走り抜けてく真紅なポルシェ♪」を読んだだけで、私と同年代の人達は、自然にメロディーが頭に鳴り響きますよね。「交差点では隣の車がミラーこすったと怒鳴っているから私もついつい大声になる」と続きます。40数年前、15歳の子供の頃これを聞いて、「一体どういう人が、真紅なポルシェに乗っているキレイなお姉さんに怒鳴るんだろう?」と、不思議に思ったのを覚えています。ここで山口百恵の決め台詞が出るんです。
「♪馬鹿にしないでよそっちのせいよ♪」

弁護士なんて仕事をしてますと、様々な紛争を体験します。それら紛争の8割以上が、突き詰めてみますと、「馬鹿にしないでよそっちのせいよ」ということなんです。現在、隣国の韓国と、かなり関係が悪化しています。それについては両国とも、「馬鹿にしないでよそっちのせいよ」と言っているようです。一方、山口百恵の場合、この場面で「ちょっと待ってplay back」と、過去の自分の言動を振り返るんですね。

今回の争いについて、日本の世論は、「韓国が国家間の約束を守らないのが原因」と主張しています。これはその通りに思えます。しかし日本も、基地問題その他でアメリカから、「国家間の約束を守らない。」と散々非難されていたはずです。それを考えますと、韓国のことばかり、責められない気もしてきます。

似たようなことは、弁護士の仕事ではよくあります。弁護士に事件を依頼しようと思う人は、基本的に自分が正しいと信じています。確かに話を聞くと、もっともです。その一方、依頼者も相手と同じ立場にいれば、同じように無茶な主張をするかもしれません。そこで、依頼者に対して、「ちょっと待ってplay back」ということで、「違う立場では、相手と同じ様なことを主張するのでは?」なんて言ってしまいます。その結果「先生は、相手の弁護士ですか?」なんて怒られることもあるのです。ううう。。。

さらに言いますと、プレイバックして自分を省みるのではなく、相手に対して怒りをつのらせる場合もあります。離婚や相続みたいな、身内の争いは特にそうですね。「これ以上争っても、かえって損するだけです。」なんて説得して、とりあえず納得して貰います。ところが暫くしますと、過去の恨みがプレイバックしてくるのです。「何年前のあの事を思い出すと、やはり許せん。」と、恨みの深さをぶつけられます。「ちょっと待って!」と思わず言いたくなります。

歌の話に戻りますと、15歳の私は、山口百恵の恋人を、酷い男だと思ったのです。「♪気分次第で抱きたいだけ抱いて女はいつも待ってるなんて坊やいったい何を教わってきたの私だって私だって疲れるわ♪」なんです。ところが山口百恵は、そんな男のもとに帰って行きます。「♪強がりばかり言ってたけれど本当はとても淋しがり屋よ貴方のもとへplay back♪」これを聞いた当時の私は、「こりゃダメだ。こういう女性が不幸になるんだな。」と思ったものでした。

しかし、60歳に近い今では、私も違う感想があります。真紅なポルシェに乗っていたのは、キレイなお姉さんではなく、おばさんになった山口百恵です。おばさんだからポルシェに乗る経済力もあります。隣の車と怒鳴り合うのも、いかにもおばさんのやりそうなことです。若い恋人を甘やかすのも、おばさんなら自然なことに思えます。かつてのファンとして、是非とも現在の山口百恵に、プレイバックpart2を歌って欲しいと思ったのでした。な、なんのこっちゃ。。。)

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◇ 弁護士より一言

我家の大学、高校、中学の子供達に、「山口百恵を知っているのか?」聞いてみました。ちびまる子ちゃんを通して皆知っていて、特に高校生の娘はファンなんだそうです。そこで娘に、今回の記事見せたところ、「おばさんだなんて書いて、山口百恵協会!?の人に訴えられたらどうするの?キレイなおば様って書いてよ!」と怒られてしまいました。
以上:2,498文字

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