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医学・健康常識を疑え-朝食の是非

平成21年 3月 1日(日):初稿
○石原医師がこれまでの著書の中でも繰り返し主張されているのが,朝食抜きの薦めですが、「医学・健康常識を疑え」でも116頁に「朝食抜きこそ長寿への道」との小見出しで、朝食抜きの重要性を力説されています。

○その主張骨子は、以下の通りです。
・人間の体の生理には「吸収は排出を妨げる」との鉄則がある。
・吸収即ち食べると、消化・吸収にエネルギーが取られて、排出が悪くなり、逆に食べないと排出が良くなる。
・食べない即ち断食中は、胃腸が休む代わりに排出臓器がフル回転して、目やに、鼻汁、尿、便等がシッカリ排出されて体調が良くなる。
・夕食後から起床するまでの睡眠間は,断食中であり、朝は体内、血管内の老廃物を排出して血液を浄化する時間帯であるから、この時間帯に食べたのでは、折角の体にとって有用な排出作用を阻害してしまう。
・よって朝食は無理に摂らないようが良い。


○但し、活動源としての血糖補給は必要なので、夜中の断食後の朝の排出を促し血糖値を自然に上げる食物として、リンゴ1個、ニンジン2本で作ったビタミン、ミネラルたっぷりのニンジン・リンゴジュース或いは抜群の排泄作用を誇る黒砂糖またはハチミツ入りしょうが紅茶を摂ることは薦めるとのことです。

○これに対し、脳科学者大島清氏「『脳』がよくなる生き方」(2009年3月3日初版第1刷発行)76頁で「朝食を抜くと交通事故を起こしやすくなる」との小見出しで、脳は最高度に緻密な器官でエネルギーの不足は即座に機能低下になり、特に早朝は脳のエネルギーは不足しているから、栄養たっぷりの朝食を摂るべきと正反対の主張をされています。

○そしてある小学校での実験で朝食を取らなかった生徒はポカミスが目立ち、シッカリ食べた生徒達にかなわなかった例、ある大学のデータでは朝食抜き受験学生が全員落ち、朝食を抜いた運転手の事故率が遙かに高かった等の事例を掲げ、朝食の重要性を強調されています。

朝食の是非については、結構ネットに情報提供されており、FeedbackNoteofMedicineと言うHPの「朝食の是非」と言うコンテンツに、朝食推進派、否定派両方の主張を次のように整理しています。
朝食を摂ることに対して、
朝食推進派は、血糖値を上げる、体温を上げる、排便を促すなどという利点を挙げる。
朝食否定派は、消化器官に負担をかける、血液が消化器官に集中してしまい活動が鈍る、排泄作用を阻害するなどという欠点を挙げる。
朝食を摂らないことに対して、
朝食推進派は、血糖値が上がらない、体温が上がらない、排便ができないなどという欠点を挙げ、
朝食否定派は、カロリー摂取を減少させる、消化管を休ませることができる、脳への血流を促す、排泄作用が促進されるなどという利点を挙げる。
この筆者の見解では、朝食否定派主張の欠点は是正出来るが、朝食推進派主張の欠点は朝食を抜く以外に是正出来ないので、朝食否定派主張欠点を是正してこちらの方に軍配を挙げているように見えます。私も朝食否定派の方に歩がある気がしております。
以上:1,247文字

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