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自衛隊仙台病院長 陸将補 森知久氏『たばこ小噺』紹介

平成31年 2月24日(日):初稿
○晩年、鼻にチューブをつけて高座に上がり続けた桂歌丸師匠の芸に対する執念に感服しながらTV鑑賞を続けましたが、師匠の死因となったCOPD(慢性閉塞性肺疾患)いわゆる「たばこ病」について解説している自衛隊仙台病院長陸将補森知久氏の『たばこ小噺』を紹介します。最近の自衛隊新聞に掲載されていました。

○このCOPD(慢性閉塞性肺疾患)いわゆる「たばこ病」の更に詳しい解説を探すと、「主にタバコなどによって、肺機能が徐々に低下、肺胞が壊れて空気中の酸素を血液中に取り入れる力や二酸化炭素を排出する力が弱まり、酸素欠乏、血液の酸性化をきたす病気。生活に支障が出るほど、息苦しくなると、帆沿いビニールや鼻チューブで酸素を補給する治療が必要になる。」解説されています。

○森氏の記述を読むと、自衛隊東北方面隊にもまだまだ愛煙家は多いようです。「喫煙は依存症であり一種の病気」とも記述されていますが、たばこも大麻や覚醒剤と同様に罰則付き禁制品にしてもらいたいものです。

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『たばこ小噺』自衛隊仙台病院長 陸将補 森知久氏

(前略)

演芸バライティ番組「笑点」で、「オリムピック噺」の古今亭志ん生を良くお題に持ち出していた桂歌丸さんが昨年の夏(平成30年8月)亡くなった。享年81歳、死因はCOPD(慢性閉塞性肺疾患)いわゆる「たばこ病」である。奇しくも国際オリンピック委員会と世界保健機構の方針に従い東京都が「たばこのないオリンピック」の実現を目指して受動喫煙防止条例を可決した5日後のことである。

「たばこ病」はたばこの煙により肺が少しずつ不可逆的に壊される病気で、自覚症状が少なく気づいた時には進行しているやっかいな病気である。喫煙者の2割が発症するといわれ、ちょっとした事をするにもすぐ息が切れ酸素ボンベが手放せなくなる。自他共に認める愛煙家で禁煙することなど少しも考えなかった歌丸さんであったが、「たばこ病」になって健康を失い、仕事もできず、生きる喜びをなくした後に「今考えてみれば、もっと早くたばこをやめていればよかった。」と強く後悔している。どんな愛煙家にとってもたばこより大事なものはあるのであろう。

「禁煙なんか簡単だよ。俺なんか何度禁煙したか分からないよ」という小噺がある。努力しても意志が弱く(堅固な意思で?)吸い続けている人も少なくないであろう。近年、喫煙は依存症であり一種の病気であると考えられ、薬による治療も普及している。禁煙エリアで喫煙すると罰則として30万円以下の過料となる時代である。

たばこによって健康を失った人、命を失った人、そしてその事を後悔している人・家族をたくさん見てきた医師として、東北方面隊の健康管理を支援する基幹病院の長として、愛煙家の皆さんに禁煙に踏み切ること、病気を放置しないで治療することを心からお勧めしたい。

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