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ニート予備軍の軍縮策1-人間の根源欲求

平成17年 3月28日(月):初稿 平成17年 5月15日(日):更新
○昨日、レベルの低い高校の現実についての恐い話を紹介しましたが、私が一番ショックを感じたのは、教師が、「お前らは学校に出てこなくとも良いから他の人間の邪魔をするな。学校に来なくても卒業はさせてやるから…」と公然と言うとの話でした。

○当HPの男女問題、人と法律等のコンテンツで繰り返し述べていますが、私は人間の人間たるゆえんの根源的欲求は、評価欲求に尽きると確信しています。

○評価欲求の意味は畏敬する谷沢永一先生が、名著「人間通」の中で述べている次の一節に集約されています。
人間とは、生まれ落ちてから息を引き取るまで、生涯をかけて、俺を認めてくれ、俺を認めてくれと、声なき声で叫び続ける可憐な生き物である。

○男女関係に限らず親子関係、友人関係等人間関係が破綻に向かう究極原因は「愛情飢餓症候群」です。この「愛情飢餓症候群」は、正に人間の根源的欲求である評価欲求に端を発しています。

○「お前らは学校に出てこなくとも良いから他の人間の邪魔をするな。学校に来なくても卒業はさせてやるから…」との教師の言葉は、生徒にとって実にむごい残酷な言葉です。「俺を認めて欲しい」との人間の根源的欲求を踏みにじる言葉だからです。
教師からこのような扱いを受けた生徒が自暴自棄の人生に向かうことは明らかです。

○漢字で自分の名前も書けず、九九も出来ないまま高校に入学させても、到底、高校の授業についていけるはずがありません。高校にとって厄介なお荷物となりますが、授業料を支払ってくれる大事なお客様です。

○大事なお客様である生徒一人一人が評価欲求を持った人間であることを、自覚していれば、とても「お前らは学校に出て来なくても良い」と言う残酷な言葉は出て来ないはずですが、自覚のない教師の存在は実に悲しいことで残念でなりません。

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