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新聞広告のコストと効果雑感-ある石けん広告を見て

平成21年 5月26日(火):初稿
○平成21年5月24日(日)の日経新聞朝刊第30面全一面を使って「ある”男の石けん”が35万個売れている!!」との表題で掲載されており、ちと驚きました。この石けんは、ネットでもよく見かける1個2100円の加齢臭予防石けんで、石けんとしては大変高価なものですが、たかだか1個2000円程度の小さな商品を日経新聞一面を使って広告してそのコストに見合う効果があるのだろうかと疑問に思ったからです。

○そこで日経新聞の広告料金を調べてみたら、日経新聞朝刊全国版料金表なるページがあり、全一面は「A15段 380.0×512.5 20,400,000」と記載されており、2040万円が日経新聞一面全部を使っての広告料金のようです。

○ところが、WEB金融新聞各メディアの広告料金一覧表と言うページを見ると
新聞の一面広告  
 ・日経新聞 約5000万円
 ・4大誌 (読売・朝日・毎日・産経) 2~4000万円
 ・スポーツ新聞・地方紙 数百万円

と記載されており、日経新聞広告料金はダントツに高く一面広告で約5000万円と記載されています。この記事は、平成16年1月発行と掲示されており、この不景気でこの5年間で2000万円まで値下げされたのかも知れません。

○それにしても一面で約5000万円もかけて新聞広告をする時代があった訳で、新聞広告の効果たるや絶大なものなのでしょう。この加齢臭予防石けん、1個2100円ですが,仮に1個売れるとこの会社に1000円の利益があるとすれば、広告料金2000万円分の利益を出すためには2万個売る必要があります。日経新聞発行部数が305万6038部とのことで300万人が読めば2万個くらいあっという間に売れるのでしょうか。

○この加齢臭予防石けん、これまで35万個売ったとのことで、仮に1個あたりの利益が1000円とすれば3億5000万円の利益があった訳です。この35万個売るのにどれだけの期間がかかったのかが問題ですが、この会社、株式会社エモテント男性化粧品ブランドTRYVIC.sk FOR MENの特定商取引の表記を見ると資本金3000万円で平成16年5月設立となっています。

○平成16年から5年もかけて35万個では大した売れ行きにも思えませんが、この石けんのネット広告を見かけるようになったのはここ1,2年位の気もします。35万個も売って数億円の利益が出たので広告費2000万円くらい使ってもう一勝負するかとの気持ちになったのかも知れませんが、この記事を見て私自身買ってみようかと気になっており,確実に広告の効果はあったようです。
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