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平成21年以降新旧司法試験合格者数雑感

平成21年 6月26日(金):初稿
「法曹養成制度について参入再規制要請決議相次ぐ」で、「あくまで私個人の予想ですが、平成21年は旧70~80人、新2200人前後で合計2300~2400人位と思われます。」と記載していましたが、誤りでしたので、訂正します。

○この点については、平成19年6月22日司法試験委員会「併行実施期間中(平成20年以降)の新旧司法試験合格者数について」と題する資料が公表されていました。法務省HP「司法試験委員会会議(第37回)議事要旨・配布資料」の中の一つです。

○これによると平成21年以降の合格者数は、新司法試験については、「平成21年は2500人ないし2900人程度を,それぞれ一応の目安とし,同22年については,司法制度改革審議会意見及び司法制度改革推進計画の趣旨を尊重し,2900人ないし3000人程度を一応の目安とするのが適当と考える。」と、旧司法試験については「平成21年は100人程度を,同22年はその前年よりも更に減少させることを,それぞれ一応の目安とするのが適当と考える。」とされています。

○この司法試験委員会議事録では、平成21年合格者数最低ラインは、新司法試験2500人、旧司法試験100人の合計2600人になります。先日、ある法科大学院関係の方から聞いたところでは、平成21年合格者数は、新司法試験で2500~2600人、旧司法試験は50人とのことでした。しかし、旧司法試験は、平成20年が144人でしたので、平成21年100人程度、最後の平成22年で50人程度が順当なところと思われます。

○平成20年の旧司法試験は出願者数2万1972人に対し、最終合格者数は144人で、出願者数に対する合格率は僅か0.65%であり、目も眩むような超難関試験となっています。平成21年旧司法試験出願者数は1万8597人ですから、仮に100人合格でも合格率0.53%、仮に50人しか合格出来ないとすると0.28%と、正に針の穴を通すような合格率となります。

○ここ2,3年の超難関合格率の旧司法試験合格者は、相当優秀であろうと推測できます。法曹教育関係者に聞いてみると、新司法試験合格者のレベルは,正にピンキリですが、旧司法試験合格者は粒が揃って当たり外れがないとのことでした。我が母校東北大学法学部出身者では、平成21年旧司法試験短答式試験に31人合格しています。そのうち何人が最終合格を果たすか興味深いところです。
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