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”原爆投下でチャーチル英首相が最終同意署名1945年の秘密文書”紹介

平成30年 8月12日(日):初稿
○「”なぜアメリカは日本に二発の原爆をおとしたのか”感想」に著者日高義樹氏の「当時のトルーマン大統領は、膨大な費用と労力をかけて完成させた3発の原爆の内残り2発とも使用してその効果の程を確認する必要があり、広島だけでなく長崎にも投下する必要があった。真珠湾攻撃の復讐、戦争早期終結なんて理由は、言い訳にすぎない。」との言葉を紹介していました。

○以下に紹介する「原爆投下でチャーチル英首相が7月1日に最終同意署名 1945年の秘密文書」によると「41年10月、英独自の原爆開発計画『チューブ・アロイズ』が始動。米国に開発推進を訴え、42年8月、『マンハッタン計画』が始まった経緯がある。」とのことで英国が米国原爆計画を主導し、そして、最終的にドイツではなく日本に警告なしでの使用を勧めています。当時、英米各国は共に、黄色人種の日本国民を虫けらと見ていたことが明らかです。

○ボルトン補佐官は、「軍事的に正しかっただけではなく、道徳的にも正しかった」と明言しているとのこと、何が「道徳的に正しい」のか問いたいところですが、いまだにトルーマン大統領と同様、「けだものを相手にせねばならないときは、けだものとしてあつかうべきだ」と考えているとしか思えません。このような方がアメリカ大統領補佐官を務めています。

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原爆投下でチャーチル英首相が7月1日に最終同意署名 1945年の秘密文書
8/9(木) 23:01配信産経新聞


【ロンドン=岡部伸】第二次大戦中の1945年7月、英国のチャーチル首相(当時)が米国による日本への原爆使用に最終同意して署名していたことが、英国立公文書館所蔵の秘密文書で判明した。約1カ月後の広島と長崎への原爆投下に至る意思決定に、チャーチルが深く関わっていたことを裏付ける資料として注目されそうだ。

同館所蔵ファイル(CAB126/146)によると、原爆開発の「マンハッタン計画」責任者、グローブス米陸軍少将が45年6月初め、英国側代表のウィルソン陸軍元帥を通じて英政府に日本に対する原爆使用を許可するよう求めた。打診は、米国が核兵器開発に成功しても英国が同意しなければ使用できないなどと定めた43年8月の「ケベック協定」に基づく。

英政府内で検討を重ねた結果、チャーチルは容認を決断し、45年7月1日、「オペレーショナル ユース オブ チューブ・アロイズ」(米国が日本に原爆を使用する作戦)に署名した。英首相官邸はこの最終判断を同2日付で公式覚書とした。

同4日、米ワシントンで開かれた原爆開発の相互協力を協議する「合同政策委員会」の席上、ウィルソンが英政府として公式に「日本への原爆使用に同意する」と表明したことが分かっている。同ファイルによると、ウィルソンは米側に、チャーチルがトルーマン米大統領と近く直接協議を望んでいるとも伝えた。

また別のファイル(PREM3/139/9)によると、7月24日のポツダム会談でチャーチルは、44年9月にトルーマンの前任のフランクリン・ルーズベルトと日本への原爆使用を密約した「ハイドパーク協定」を持ち出し、「警告なしで使用すべきだ」とトルーマンに迫った。

トルーマンは翌25日、原爆投下指令を承認、投下命令が出された。その結果8月6日、人類史上初のウラン原爆が広島に、9日にはプルトニウム原爆が長崎にそれぞれ投下された。チャーチルが最終容認した背景には、英国が米国に先行し原爆開発に積極的に関与してきたことがある。

30年代から亡命ユダヤ人科学者によって核分裂や核融合反応で放出されるエネルギーを利用した新兵器研究が進められ、40年にウラン235単独で爆弾が製造可能という理論をまとめた。41年10月、英独自の原爆開発計画「チューブ・アロイズ」が始動。米国に開発推進を訴え、42年8月、「マンハッタン計画」が始まった経緯がある。

さらにファイル(PREM3/139/9)によると、チャーチルが44年9月、米国内のルーズベルトの別荘を訪れた際に結んだハイドパーク協定で、2人は「原爆が完成すれば、熟慮後、おそらく日本に使用される」などと合意した。原爆完成後はドイツではなく日本へ投下することが米英で密約され、翌10月、米国は原爆投下の最終準備に入った。


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ボルトン新大統領補佐官は、原爆投下は「道徳的に正しかった」と明言した“モンスター”
飯塚真紀子 | 在米ジャーナリスト 3/25(日) 14:36


恐ろしい人物が国家安全保障問題担当大統領補佐官に指名された。元米国国連大使で、超タカ派のネオコン、ジョン・ボルトン氏だ。彼は“モンスター”か“バンパイア”なのかもしれない。少なくとも、以下のニュース解説チャンネルTYTに出ているコメンテイターたちはそう呼んで憚らない。しかし、それは納得がいく。ボルトン氏は、2年前、トルーマン元大統領の原爆投下について、以下のように明言し、波紋を呼んだのだから。

トルーマンがしたことは、私からしてみれば、軍事的に正しかっただけではなく、道徳的にも正しかったのです
原爆で数十万人の人々が亡くなったにもかかわらず、平然とした顔で“道徳的に正しかった”と言ってのける。こんな発言をする人物が、国家安全保障問題を担う大統領補佐官になるのだ。恐ろしいことだ。

ちなみにこの発言は、2016年5月、オバマ元大統領の広島訪問に際して、ボルトン氏がフォックスニュースのインタビューで放ったもの。ボルトン氏はオバマ大統領の広島訪問は“恥ずべき謝罪ツアー”だと批判し、トルーマン元大統領の判断は正しかったと以下のように主張したのだ。

「ウィンストン・チャーチルは、日本本土に侵攻するとアメリカ人が流血することになると言っていました。そうならないようにするために、トルーマンは原爆投下を命じたのです。それは正しい判断でした。ロナルド・レーガンが広島に行っていたとしたら、そう主張したでしょう」

コメンテイターは「ボルトン氏には日本の市民への気遣いが1秒たりとも感じられない。まるで日本の一般市民は存在しないも同然、彼らを人間だとは考えていないかのようだ。アメリカ兵を死なせたくないとだけ言っている」とボルトン氏を声高に非難している。確かにこの発言を聞く限り、ボルトン氏の頭には、アメリカを守ることだけしかないように見える。”アメリカ第一”という意味で、トランプ大統領と考え方が同じなのだ。トランプ大統領はボルトン氏に自分自身を見たから、彼を指名したのだろう。

先制攻撃は正当
“アメリカ第一”のボルトン氏は、先月、ウォール・ストリートジャーナルの意見記事の中で、北朝鮮への先制攻撃の正当性についてこう書いている。

「北朝鮮の核兵器が引き起こしている今の窮境に、アメリカが先制攻撃で応じるのは全く正当なことだ」

“原爆正しい発言”からわかるように、アメリカにとって「道徳的に正しい」ことが正しいと考えているボルトン氏であるから、先制攻撃をして、北朝鮮の市民や、北朝鮮から大きな反撃を受けることになる日本や韓国の市民が何十万人亡くなったところで、先制攻撃は「道徳的に正しい」と考えるに違いない。

ダブル・スタンダード
ボルトン氏の考え方には明らかに、アメリカのダブル・スタンダードが見て取れる。マサチューセッツ工科大学名誉教授のノーム・チョムスキー博士も、アメリカのダブル・スタンダードな姿勢について、筆者のインタビューでこう批判していた。

「日本の真珠湾攻撃は、アメリカの攻撃計画に気づいていた日本からすれば“自国の脅威に対する先制攻撃”です。これは今のアメリカと同じ基準であり、実際、アメリカはこの基準に従ってイラク戦争を起こしました。それなのに、アメリカはイラク戦争は正当な戦いで、真珠湾攻撃は不当な戦いだと考えているのです。これはアメリカの帝国主義的傲慢さに起因したダブル・スタンダードに他なりません」

北朝鮮の核ICBMが完成間近の今、トランプ大統領は“自国の脅威”に晒されていると感じている。そして、トランプ大統領とボルトン氏という“超ダブル・スタンダード”の二人がタッグを組んだ。トランプ政権が“道徳的な正しさ”という大義名分の下、戦争を始めないことを祈るばかりだ。
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