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”池上彰の世界を知る学校”紹介-世界地図は買う場所で形が違う

平成30年 9月10日(月):初稿
○池上彰氏の著作はちょくちょく購入していますが、いずれも中途半端に読んで、積ん読になっています。たまたま平成30年7月30日発行の「池上彰の世界を知る学校」を購入しました。「世界史のエッセンスを凝縮!『世界のいま』を知るために、必要な部分だけ歴史を遡る。」との触れ込みに安直に乗ったからです。

○大学受験で世界史と日本史を選択しましたが、特に世界史は忘却の彼方で、例えば中東問題のニュースを見てもその背景が不明で訳が判らないことが多く、少しは世界史も復習しなければと思っていましたが、その前提として世界の地理の復習の必要性も感じていました。

「池上彰の世界を知る学校」の1時限目世界地図から見えてくる世界は、「私の趣味は世界地図を集めることです。」との記述から始まります。その理由は、「世界地図は、『買う場所』によって、全く違った形をしている」からとのことです。言われてみればその通りと実感しました。

以下、日本で使われている標準的世界地図です。



○しかし、世界の標準的世界地図は、以下のものとのことです。



○上記地図は、イギリスの世界地図で国際的にスタンダードとされている世界地図です。日本での世界地図は、日本が中心に位置づけられていますが、イギリスの世界地図は、ロンドンが中心に位置づけられています。国際的スタンダード世界地図では、日本が「極東」に位置し、旧ソ連、東ヨーロッパ、中国が「東側諸国」で、アメリカが「西側諸国」になる「東西冷戦」の位置関係も良く判ります。また、イラン・イラク等の中東地域は、正に「中東」に位置しています。現在世界中で使われている世界情勢を表現する言葉は、イギリスを中心としてみた世界を基に作られているとのことです。

○中東のイラン・イラクですが、どちらも同じイスラム国家程度の認識でしたが、イラクの語源は、「チグリス・ユーフラテス川」の間という意味で、イランの語源は「アーリヤ人の国」との意味で、イラクはアラブ人ですが、イランはペルシア人で、イラクはアラビア語、イランはペルシア語を使用しているとのことです。

○イランの地図にはイスラエルがなく、イスラエルと国交のあるヨルダンの地図にも、エルサレムやテルアビブ等の都市名や地名はあるもイスラエルという国名の記載はないとのことです。イスラエルが建国された地域は、イスラム教を信じるアラブ人が住んでいたが、ユダヤ教を信じるユダヤ人が入ってきて建国され、国連は1947年に「パレスチナ分割決議」をするも、エルサレムは「国際管理都市」としてされ、1948年イスラエル建国時の首都は、テルアビブに置かれたとのことです。

○その後イスラエルは、国連決議に反してエルサレムを併合し、エルサレムを首都と宣言し、日本の世界地図には、エルサレムをイスラエルの首都と記載しているが、大使館はテルアビブにあり、国際的にはエルサレムはイスラエルの首都とはみとめられていませんが、アメリカは1995年、「エルサレム大使館法」で「アメリカの大使館をエルサレムに移す」ことを決めるも、「半年延期」の先送りを繰り返した来ました。ところがトランプ大統領が、延期を止めて2018年5月にアメリカ大使館をエルサレムに移しました。
以上:1,320文字

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