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デイリー牧師ノートから”2016年06月14日真の老人医学紹介”

平成28年 6月19日(日):初稿
○私の父は、「父の死と葬儀について」記載の通り、平成11年11月6日午後6時53分、87歳で、母は、「平成27年喪中の挨拶-母が平成27年12月4日94歳で永眠しました」記載の通り、平成27年12月4日、午前4時頃、94歳で、それぞれ亡くなりました。

○いずれも日本の平均寿命を数年超えての死去ですが、いずれも亡くなる5年以上前から認知症で介護施設のお世話になり、いずれもなくなる3年程前には息子の私の顔も判別できなくなりました。心身ともに自立し、健康的に生活できる期間である健康寿命は、父は79歳頃、母は87歳頃まででした。

公益財団法人生命保険文化センターHP「健康寿命とはどのようなもの?」によると平成25(2013)年の男子健康寿命は71.19歳(平均寿命80.21歳との差9.02年)、女子健康寿命は74.21歳(平均寿命86.61歳との差12.40年)ですので、両親とも健康寿命も平均より数年上回っています。

○両親いずれも介護施設に入る直前2年程度は、自宅で同居する長姉が大変苦労しながら自宅介護をしており、私がたまに帰省する度に、見かねて早く介護施設に入れるべきとアドバイスを繰り返しました。本人が介護施設行きを拒み続けることもあり、また、一緒に暮らしているとなかなか介護施設に送ることの決断が出来ないようでした。そのため私は、要介護状態になったら速やかに介護施設に入ることを宣言しております。

○健康寿命のままあの世に旅立つことが一番の望みですが、そのための方策として、最近よく訪れる「デイリー牧師ノート」「2016年06月14日真の老人医学」に大変参考になる記述を見つけました。「多くの人は引退したがり、気楽な生活に憧れる。ぼくもある時期、そうだった。引退して、小説を書いて暮らそうと思っていた。」、「待っていたのは、空しい日々。生きているとは言えない生活。」との記述に衝撃を受けました。私自身、早く引退して気楽な生活に入りたいと念願していたからです。これを読み、少し考え直す必要性を感じております。

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2016年06月14日真の老人医学

老年期に達した自分と同じ世代の人達が、次々に自分の勤務する老人ホームに入所してくる。77歳だから当然のことだ。彼らは様々の老人病を持っており、老人らしい顔、知力、気力、体力になっている。

老人医学は、老人病を治す医学であるとともに、老人病にならないために自分を鍛える医学でなくてはならない。ぼくは自分と同じ年代の男女を診察し、快適な生活を送れるように、知恵を絞る。寿命が延びた現代において、認知症や車椅子生活にならずに80代、90代を生き抜くには、知恵が要る。自己鍛錬が要る。認知症も飲むだけで簡単に治る薬はない。

だから頭を鍛えながら生きることを学ばねばならない。それなのに、多くの人は引退したがり、気楽な生活に憧れる。ぼくもある時期、そうだった。引退して、小説を書いて暮らそうと思っていた。しかし、文筆業も簡単にできるものではない。70歳で、牧師と開業医を引退した。

待っていたのは、空しい日々。生きているとは言えない生活。畑仕事も、忙しい生活の合間にやるのはいいが、朝からやっていたら空しい。専業農家の方ならそれでいいが、自分は長年、医院や教会で、人を相手の仕事をしてきた。だから、毎日畑を耕したり、草むしりをしても、手ごたえが感じられなかった。生きているとは言えない空しいさ。

それで、旅行にも出かけた。休暇中の旅行はいいが、毎日が休暇になったら、面白くない。ぼくはノイローゼになりかけた。その頃、高槻市に新しい老人ホームができるので、勤務しないかと言われた。働く場所のあるのが嬉しくて、喜んで勤務した。引退してから、新しい仕事に着くまで3月ぶらぶらした。でもその3月間の経験は貴重であった。

それから7年経った。今も嬉々として働いている。その上に、上田医院を継承してくれていた息子が今年の1月4日に亡くなったので、再び上田医院をやるようになった。電子カルテや調剤薬局や、以前とは開業医のやり方も随分変わっているが、医師と患者の関係は変わらない。自分を鍛え、健康に老後を生き抜く医学を切り開いて行かねばならない。そのように思いながら、週4日診察している。毎週1日は農作業をしている。

最近は、午前中だけにしているが、朝の7時から、畑仕事を始めている。体を鍛えるとともに、気分転換になる。静かな林の中にいるとリラックスできる。そして季節の作物を収穫する喜びがある。自分の中に百姓の濃厚な遺伝子があることを感じる。

駅の階段は歩いて昇る。大部分の人は、エスカレーターやエレベーターを利用している。大部分の人は安易な道を選ぶ。そして、確実に年と共に弱って行く。そして老衰してゆく。

鍛えることで、老後も元気に生き抜くことができる。そのことを生き証人として実証したい。それを医院を通して多くの人に教えたい。それがぼくの老人医学だ。

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