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”心因性視力障害と詐病に関する文献メモ”紹介

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令和 1年 6月18日(火):初稿
○「詐病と心因性視力障害最重要文献-神経眼科21巻4号紹介1」、「詐病と心因性視力障害最重要文献-神経眼科21巻4号紹介2」等で心因性視力障害と詐病についての解説を紹介していました。今般、交通事故後発症した心因性視力障害について、事故との因果関係等検討する必要が生じて、過去に読んだ文献を整理しています。以下、私なりの整理備忘録です。長文記述から、重要と思われる部分をピックアップしたものですが、的外れの可能性が大いにあります。

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□詐病と心因性視力障害-対談:眼科領域の詐病とその対策、小口芳久慶大教授・若倉雅登井上眼科医師
・視覚誘発脳波(Visual evoked potentials,VEP、フラッシュVEPとパターンVEP)、心身性視力障害ではVEPは正常だが、事象関連電位(event-related potential,ERP)は異常を来すことが多い(小口)
・なんとか心因性視力障害は事象関連電位で診断できそう(小口)
・心因性視力障害は、子供は大半治るが、大人は治る可能性が低い(若倉)
・心因性視力障害もしくは、転換障害・身体化障害は、真の疾患であり、大脳皮質のネットワークの障害から生じると思っている(若倉)

□詐病と心因性視力障害-野田航介・大出尚郎
・視覚誘発脳波(VEP)が正常であることは器質的視路が異常を否定する証で、心因性視力障害の前提
・象関連電位(ERP)のP300(300msecに出現する陽性波)は、健常者は頭項部で最大振幅、心身性視力障害者は後頭部で最大振幅を示す
・視覚誘発脳電磁図(visual evoked magnetic fields,VEF)は、眼心身症では正常だが、転換型心因性視覚障害では減弱
・心因性視覚障害と詐病いずれもVEPは正常で他覚的に両者を鑑別することは困難
・心因性の場合、症状固定の判断は困難で後遺症診断が認められるケースは殆どない

□詐病と心因性視力障害-精神神経科からみた転換性障害、横山尚洋横山クリニック医師
(※記述が難解で理解困難)
・転換性障害の診断は先ず器質的基盤を除外し、精神科的積極診断の手順が必要で、転換性障害と積極的に診断するためにはどれか一つの指標に頼るのではなく、その症状が患者にとってどのような意味を持ちうるのかについて総合的な判断が求められる
・操作的基準(DSM-IV-TR)における転換性障害-最新の操作的診断基準も実際臨床上用いるに当たっては問題点が多い
・詐病か転換性障害であるかは臨床的判断により行われ、症状が意図的であるか否かを測定する簡便なスケールは開発されていない
・成人例では症状が一つの器官にとどまらず多症状であることが多い

□詐病と心因性視力障害-梶田雅義眼科医師
・心因性視力障害は、精神的葛藤、欲求不満、心理的ストレスなどのために視力低下をはじめとする視覚に障害をきたす疾患
・心因性視力障害の特徴は、通常両眼性、視力測定で得られる視力値に比べて、日常生活の支障はない?
・ゴールドマン視野検査で特徴的な視野を得やすい

□心因性視力障害の診断-設楽恭子・若倉雅登
・心因性視力障害には難聴、頭痛、腹痛、嘔吐・吐き気、下痢などの他の障害が合併することが多い
・操作的診断基準(DSM-IV-TR)では心因性視力障害は転換性障害で身体表現性障害の一型
・診断は視機能障害を説明できる器質的所見がないことが大前提で、全視野ERGが必要な錐体杆体ジストロフィ等との疾患との鑑別が必要
・発症の要因は心理的ストレスで、診断は通常の眼科的検査・VEPが正常であること、古くは視力低下以外にらせん状視野(管状視野のこともある)、色視野の倒錯が心因性視力障害の特徴とされた

以上:1,562文字

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