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大久保仙台座禅断食会と断食奏功のメカニズム等補足

平成29年 7月18日(火):初稿
○「大久保直政先生主催第43回仙台座禅断食会参加第1・2・3日目終了」の続きです。
大久保直政先生主催第42回仙台座禅断食会参加第1日目」記載の通り、仙台座禅断食会は、「野口法蔵師」が20数年にわたり指導してきた2泊3日の短期間の坐禅断食で、宮城県では平成17年に第1回を開催し,第7回目までは野口法蔵師が直接指導し,第8回目以降が「大久保直政先生」の指導で開催されています。

○会場は、遠刈田温泉蔵王高原荘ですがノートパソコン使用の関係で大久保先生にお願いして一人部屋を提供頂いています。一人部屋にはトイレ、バスがなく、共同トイレ、温泉浴場の利用になります。参加費用は、2泊3日で3万円ですが、3日間、大変、充実した濃密な指導を受け、且つ、生体エネルギーを活用するため多数の装置を持ち込んでの良好環境を考慮すると大変安いものです。

「野口法蔵師」式座禅断食会は、仙台座禅断食会の他にも全国に20箇所程度あります。今回、仙台座禅断食会の参加者は、男性5名、女性9名の14名でしたが、半分が関東等宮城県以外の地区からの参加者でした。他の「野口法蔵師」式座禅断食会に参加された方の話しを聞きましたが、仙台座禅断食会の良さを強調されていました。

○以下、野口法蔵師著「座禅断食」からの絶食と断食についての備忘録です。
・宗教的背景での修行としての断食を近代医学の立場から見直し、東北大学医学部で絶食療法として定着させ、昭和55年、日本絶食療法学会が発足
・絶食療法は、比較的短期間に生体に急激なストレスを負荷し、病的ホメオスターシスを揺さぶり、自己調整機能=自然治癒力の強力な発動を得て、生体をより強力なホメオスターシスの再統合へ向かわせるもの
※ホメオスターシスとは、和訳「恒常性」で、生物のもつ重要な性質のひとつで生体の内部や外部の環境因子の変化にかかわらず生体の状態が一定に保たれるという性質、あるいはその状態を指す。

・断食奏功のメカニズム
カロリー・電解質の外部補給が断たれ、生体エネルギー源が糖質から体内蓄積脂肪に転換→急激な代謝面の変化誘発
血糖が低下、肝グリコーゲンは、2,3日以内に消化し尽くされる
血中脂質やケトン体(体の脂肪組織が分解し、肝臓で変化したもの)が高値を維持
脳組織の代謝エネルギーも糖質からケトン体に転換→脳内の代謝過程に変調が生じ、脳波はα波が増加・除波化→自律神経機能・内分泌機能に広範な変調
依存性・被暗示性が高まる微妙な意識の変容状態が生じ、融通性を欠いていた意識は、柔軟性のある視点を持つことができるようになる
以上:1,060文字

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