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有田秀穂医師著”医者が教える正しい呼吸法”紹介

令和 3年 3月14日(日):初稿
○RU3月例会は呼吸法の話しとなり、令和3年会長榊原光裕氏が講師として、呼吸法の実践をしながら、参考文献として数冊の著作を紹介して頂きました。私は随分前から呼吸法には興味を持っており、複数冊呼吸法に関する著作を持っていましたが、説明がいまいち理解できないままでした。真向法の大久保直政先生の言葉で、呼吸法は意識して行えば全て呼吸法だとの言葉が一番すんなり同感できて、真向法やストレッチを行う際は、呼吸を意識することに努め、特に吐く呼吸を意識してきました。

○しかし、何故吐くことが健康に良いのかハッキリ判りませんでしたが、榊原氏に紹介された著作で東邦大学名誉教授脳生理学者有田秀穂医師著「医師が教える正しい呼吸法」での説明が大変判りやすいと感じ、早速Amazonで購入しました。Amazonで呼吸本として検索すると、正に山のように呼吸に関する本が出てきます。しかし、「医師が教える正しい呼吸法」はなかなか出てきません。2021年3月に購入した本が、2013年第1刷発行となっており余り売れてないようです。

○帯には「科学的に証明されたゆっくり吐く呼吸→疲れた心と体を癒やす凄い効果!快眠・美肌・うつ・ストレス解消etc…」と記載されており、以下、その内容についての備忘録です。

・忘れてはいけない、呼吸本来の”自動制御機能”-吸うとき10秒・吐くとき15秒なんて時間を意識するのは止めるべき
・酸素偏重もだめ-空気は酸素20%、窒素80%でできており、人間の細胞はその酸素濃度でうまく生きられるようにできている
・人間本来の呼吸は腹式呼吸(息を吸い込んだときお腹が膨らむ)、胸式呼吸(息を吸い込んだとき胸が膨らむ)は酸素が足りなくなったときの補助呼吸
・「生きるための呼吸」(無意識の呼吸)と「心とつながる呼吸」(意識した呼吸)の違いに注目

無意識呼吸は、本人の意思とは関係なく、体が自動制御している呼吸で、無意識に行う呼吸-体内の酸素濃度をしかるべき状態に保つため自動的に行われる生理現象
意識呼吸は、自分の意思で呼吸をコントロールすることによって心に働きかける呼吸で意識して「ゆっくり吐く」ことが重要-意識呼吸はセロトニン分泌を活発にする

無意識・意識いずれの呼吸も横隔膜の収縮があるが、意識呼吸は、腹筋を絞るようにして下腹部を凹ませることで内臓を押し上げ、その圧力で横隔膜が上に膨らむ
無意識呼吸での横隔膜は自律運動だが、意識呼吸は意識的に腹筋と横隔膜を動かす
意識呼吸は、大脳皮質(言語・知能等高次な機能をつかさどる脳)のおでこの辺りの前頭前野領域を働かせている-前頭前野はセロトニン分泌に深く関わっている

セロトニン活発化の方法
①リズム運動(筋肉の収縮・弛緩の繰り返し)、②太陽の光を浴びる、③グルーミング(スキンシップ)
意識呼吸は、下腹部腹筋の収縮・弛緩の繰り返しで①リズム運動に該当
セロトニンは脳内物質の一つでセロトニン神経から出る、セロトニン神経は神経細胞の中で圧倒的少数派ながら役割はオーケストラ指揮者のように脳神経細胞全体をコントロールする重要なもの

脳波の種類
α波(リラックス状態)、β波(やや緊張状態)、θ波(まどろみ状態)、δ(睡眠・無意識状態)、覚醒時はβ波が80~100%で、α波は10%
ゆっくり吐く意識呼吸5分後にはα波が増え始め、15分後には20%に達する、且つ、増えるのはα2波(リラックスしながら意識がさえている状態-クールな覚醒状態)、α1波は眼を閉じているときに出る
α2波が増えるのはセロトニンが活性化されるから

脳内物質
ドーパミン-報酬に反応して活性化、挑戦意欲、目標達成努力の原動力となる、難試験合格のため意欲等
ノルアドレナリン-ストレスに反応、脳に適度な緊張をもたらし集中力アップさせる、脳内の危機管理センター
セロトニンは、ドーパミン・ノルアドレナリンの過剰発生をコントロールする
心の三原色ドーパミン(赤)・ノルアドレナリン(青)・セロトニン(綠)の3つのバランスが保たれている状態が理想的平常心

意識呼吸実践-最初は5分、目標は20分
基本1-吸ってから吐くのではなく、吐いてから吸う-下腹部を意識して最後まで吐ききることが重要、肛門を締める意識
基本2-意識して吸ってはいけない、吸う息は自然に任せて、鼻からスッと体に空気が入り込むことを感じ、腹筋が緩んで元の状態に戻れば十分
基本3-ゆったりとしたリズムを守る

意識してゆっくり吐く呼吸を習慣化することは、一生の宝物-長生きは呼吸から
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