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本間真二郎医師ウイルス変異株・ワクチン等解説等紹介

令和 4年 1月 8日(土):初稿
○令和4年1月7日の日本全国新型コロナ新規感染者数は6214人(空港検疫を含む)で、約3か月半ぶりに6000人を超え、オミクロン株の拡大が原因とみられるとのことで、けたたましく報道され、政府は、感染者が急増している沖縄、広島、山口の3県に「まん延防止等重点措置」を適用することを決めたと報道されています。

○PCR検査結果での感染者数が増える毎に、大騒ぎの報道がなされますが、その感染者数の中に、重症者・軽症者・無症状者の割合は全く報道されないのが不思議なところです。私は、いくら感染者数が増えても軽症者・無症状者が多ければ、大騒ぎする必要はないと思っているのですが、残念ながら、感染者数の実態報道は全くありません。それを発表するには大変な手間暇がかかるからと思われますが。

○信頼できると感じている本間真二郎医師の「新型コロナ ワクチンよりも大切なこと」で強調されている「感染の「本当の原因」は私たち自身にある。ワクチンにすべてを託すのではなく、「免疫力」と「抵抗力」「解毒力」を生活のなかで高めていくために私たちが見つめ直すこと」は、正に同感です。同医師のFacebookに、ウイルスの変異についての判りやすい解説がありました。以下、その備忘録です。

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ウイルスの変異とは、ウイルスの遺伝子(設計図)が変化することで、ウイルスの進化とも言えます。一つのウイルス(例えばインフルエンザウイルス、ノロウイルスなど)の中で、もとのウイルスからほんのわずかでも変異してできた新しい遺伝子をもつウイルスを変異ウイルス株、略して変異株と言います。

ウイルスは、細胞を持たず、本体であるウイルス遺伝子をウイルスたんぱく質や脂質の膜(エンベロープ)でくるんだとても単純な構造をしています(図1)。

ウイルスには、遺伝子がDNAであるDNAウイルスとRNAであるRNAウイルスがありますが、新型コロナはRNAウイルスになります。
人の遺伝子(DNA)はほとんど変化しませんが、ウイルス遺伝子の変異はとても速く、特にRNAウイルスは変異するのが当たり前の日常的なことになります。
新型コロナウイルスはRNAウイルスですので、変異しやすいウイルスになります。

しかし、RNAウイルスの中では変異が遅い方で、インフルエンザウイルスの10分の1以下と考えられています。
変異が速いウイルスの代表であるインフルエンザウイルスでは、1人の感染した人の体内で大量に増え、その人から出て来る時には、変異したウイルスになっていることもあります。新型コロナは、約15人への感染を経て1回変異する程度と考えられています。

まず、ウイルスが変異した場合の原則を解説しておきます。

原則① 変異してもウイルス自体の大まかな性質は変化しない
ここで言う性質とは、元のウイルス自体の性質ということです。どんなに変異しても、例えばインフルエンザウイルスはインフルエンザウイルス(通常、強いかぜ症状を起こす)であり、ノロウイルスはノロウイルス(通常、下痢や嘔吐を起こす)であるということです。
新型コロナも、変異により突然、エボラウイルス(感染者の数人に1人が亡くなる)のように強い致死性を持ったり、麻疹のように(爆発的な)感染力を持つようになることはありません。
もちろん、後で述べるように、感染力が上がったり、症状や重症度、合併症を起こす頻度が変化するような違いは出てきます。

原則② 重篤な病気を起こすウイルスは変異すると徐々に性質がマイルドになる
ウイルスの致死率が高くなり、感染した人が次々と死んでしまうと、ウイルス自身も生きることができなくなり、ウイルスにとって都合が悪いからです。ウイルスは、手の加わらない天然の状態であれば、通常自然の摂理に反するようなことはしません。
これにより、たいていは、変異して感染力が高くなると、病気の重症度は低くなることが多いことも理解しておきましょう。
軽症な症状を起こすウイルスでは、性質が穏やかになる事もあれば、激しくなることもありますが、大きくは変化しません。

次に、ウイルスが変異したらどうなるのか、つまり、変異した場合に何が問題になるのかについて説明します。
まずは、変異した場合に感染力が上がることが考えられます。正確には、ウイルスが変異した場合、感染力が上がる事もあれば下がる事もあります。しかし、感染力の高い株が、先にどんどん人に感染して広まっていきますので、感染力の低い株はその後は広まらず、感染力の高い株だけが残るのです。

流行の中で、少しでも感染力が高く、他人にうつりやすい変異株が出ると、その後は、他の株を押しのけて、この感染力の高い株だけがみられるようになります。パンデミックを起こすような感染性の高いウイルスの流行では、どのウイルスにもこの傾向が見られます。

そして、感染力が高くなること以上の問題は、今までの自然感染やワクチンによる免疫(個人の免疫も社会全体の免疫も両方とも)の効果が低下することです。
免疫の効果が低下することにより、やはりその後の感染が拡大するのと、死亡を含めた重症化の割合が高くなることが問題になります。

この時、変異が大きければ、これまでの免疫は効かなくなりますが、通常は効果が低下しますが、まったく効かなくなることはありません。これらについては次回の記事にも詳しく解説します。

以下は、これまでの記事でも繰り返し書いていますが、今回の記事のまとめになります。
①ウイルスが変異していくのは当たり前
②ウイルスが変異してもウイルス自体の性質は大きくは変わらない
③重篤な感染症を起こすウイルスの場合、変異すると性格はマイルドになることが多い
④一般に、感染力が高くなると、重症度は低くなることが多い
⑤感染力が高い株が生まれると、その後に検出される株はその株の占める割合が急速に多くなる
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