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私が弁護士を目指した訳-そこに山があるから?

平成19年11月20日(火):初稿
○大学3年時までフラメンコギターに熱中していた私は多い日は一日7,8時間もフラメンコギターを弾いてパコ・デ・ルシアのマネをして少しばかりスケール(音階)が速く弾けるようになり、師匠の相崎勝利先生から「小松君は、兎に角、指は良く動く。」と褒められ、舞い上がった時期がありました。

○しかし師匠の言葉の「兎に角」が問題でした。師匠の使う「兎に角」は、「問題はあるがそれはさておいて」と言う意味で、問題とはフラメンコギター演奏において最も重要な「音楽性」、「感性」等でした。ズバリ「指は良く動くが、なんか面白くないんだね。」と言われたこともあります。

○それでも大学3年秋までは懸命にフラメンコギターの練習に励み、相崎ギター教室の発表会でトリを勤めたのですが、全く不本意な演奏しか出来ず、見に来てくれた友人からも厳しい評価を受け、これだけ懸命に練習してもこんなものかと、結局、私には才能がないと言うことをハッキリ悟りました。

○フラメンコギターが中途半端に終わった私は、せめて中学時代からの夢であった弁護士への道、司法試験だけは諦めず継続しようと決意し、大学3年の晩秋から、ギター練習時間を大幅に制限して受験勉強に取り組みました。

○何故弁護士を目指したかの理由は、当時、弁護士になるための司法試験は日本一の難関と言われていたからです。昭和49年には最終合格率が1%台となって100中2人も合格しない難関でした。私は小さい時から、特に2番目の姉に比べて出来が悪く、母から次姉に比較されて「亀一は大人しくて気が弱く頭も悪く将来が心配だ。」と言われ続け、実際、自分でも普通の人に比べて能力が劣ると自覚し、それが子供心に悔しく、「なにくそ、今に見てろ」と言うなにくそ根性だけは持ち続けてきました。

○「そこに山があるから」と言う言葉の語源は、イギリス人の登山家のジョージ・マロリーのインタビュー回答「そこにエベレストがあるから」と言われていますが、単なる山ではなく「エベレスト」と言う前人未踏の山であり、司法試験挑戦の動機は、司法試験が超難関だったところが一番大きく、小さい時からの劣等感をはねつけるための「なにくそ、今に見てろ」実現の一環でした。

○ですから弁護士志望の動機としてよく言われる「社会正義の実現、弱い人たちの人権擁護」なんてカッコの良い動機は私には全くなく、三つ子の魂なのか、私には今も世のため人のためになろうなんて大それた気持ちは全くありません。ただ普通の人に比べて能力が劣るので、普通の人が1時間でやることを3時間やらなければ人並みになれないとの信念だけは死ぬまで持ち続け自分なりの努力だけは継続し、他人様に迷惑をかけないよう自分なりに努めていきたいと思っております。
以上:1,125文字

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