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なぜ福山雅治より、石田純一がモテるのか?”青木一郎氏解説3

平成25年 6月24日(月):初稿
○「”なぜ福山雅治より、石田純一がモテるのか?”青木一郎氏解説2」の続きです。
弁護士ユーザーの弁護士に対する不満で、これまで最も大きかったのは、上から目線即ち指導者意識と思っております。ユーザー側からすれば、お金を支払っているのに、なんでこんな威張った態度で接するんだというものです。しかし、司法改革による弁護士大増員の結果、多くの弁護士はこれまでのような上から目線では淘汰されることに気付きつつあるはずです。

○弁護士ユーザーの弁護士に対する次の不満は、「サッパリ、話しを聞いてくれない」と言うのもあります。司法改革以前の弁護士業界は、三大特権、特に独占の上に寡占体制で、弁護士数が極端に少なくて、多くの弁護士は多忙でした。そのため一人のお客さまだけに多くの時間を割く余裕がなく、お客さまからの聞き取りは必要最小限に絞る傾向があり、これが、「サッパリ、話しを聞いてくれない」との不満に繋がります。

○法律問題の解決には、「要件事実」と言って、解決に必要な「事実」が法律で定められています。問題解決を依頼された弁護士にとっては「要件事実」だけが重要で、それ以外は聞き取る必要がないと考えて、極端な場合、その他は問題解決にはどうでもよいことですから、聞かなくて結構ですと言う態度を取る例もありました。

○しかし、実際実務では、この「どうでもよい」、要件事実以外の事実が、実は重要な鍵を握る場合が良くあり、この見極めが重要です。要件事実にこだわる余り、却って的外れな解決になる場合もあり、何が事件解決の鍵かを探るにはお客さまの話をじっくり聞く必要があります。

○弁護士業務は,最終的にはお客さまに、納得のいく解決を示すサービス業であり、「お客さまの心をつかむコミュニケーション」をするための心構えを、以下の青木一郎氏解説から読み取る必要があります。
男性・女性に限らず、「女性の心をつかむコミュニケーションをしようとしたら、「何か話さなければいけない」ではなくて、『どう話を聞くか』です。」を肝に銘じていきます。

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■会話における男女差
では、なぜ、女性のニーズを見誤ってしまうのでしょうか? それは会話に対するニーズには男女差があることに気づいていないからです。

では、その差とは?

女性が会話に求めるニーズは先に述べたとおり「共感」です。一方の男性は「能力の誇示」と「問題解決」です。

この男女差はさまざまな研究成果が明らかにしています。脳の構造や機能から説明する研究者もいますし、進化の過程に解を求める人もいます。後者で有名なのがジョン・M・ゴッドマン博士です。ゴッドマン博士は数多くの夫婦を14年間にわたって追跡調査をし、夫婦の会話を5分聞くだけで4年以内に離婚するかどうか、85%の確率で当てられるという男女のコミュニケーションの大家です。そのゴッドマン博士は次のように説いています。 

《狩猟時代、食料を確保するために男は外にでて狩りをしていた。狩りにおいて刻々とかわる状況に対応するために、コミュニケーションは「問題解決型」になった。そして、自分の意見や判断が正しければ仲間からの尊敬が集められ、プライドも満たされる。だからコミュニケーションは「能力の誇示」の手段にもなった。

一方、女性はコミュニティに留まり集団生活をして、男たちの留守を守ることが役割であった。集団生活で重要なのは、結束を高めて平穏無事な状況を保つこと。その有効な手段が会話であった。例えば、「今日は、赤ちゃんどうだったの??」と、お互いの状況や絆を確認し合うというように。その結果、コミュニケーションは共感型になった……》

この学説が正しいという主張をするつもりはありませんが、会話に対するニーズの男女差をすっきりと説明するのに“いいストーリー”だと私は思っています。

■「うんうん」と共感を示す
先の「何か話さなければならない」は、男性の会話に対するニーズが如実に現れたフレーズです。その心は、「何か価値のある話しをして、自分の能力を誇示しなければならない」ということ。お酒の席などで、可愛い女性を目の前にすると、つい「自慢話」をしてしまう……これが典型的な例でしょう。

あるいは、「何か話さなければいけない」を、「何か解決策を提示しなくては」と読み替えると、女性が「ねぇ、ねぇ、ちょっと聞いてよ?」と単に愚痴りたいときの、「でもさぁ、これをやるべきだろう!」という、いらぬアドバイスがこれにあたります。

女性の心をつかむコミュニケーションをしようとしたら、「何か話さなければいけない」ではなくて、「どう話を聞くか」です。相手のニーズに焦点を合わせてコミュニケーションのスタイルを少し変えてみる。それだけで相手は生き生きと楽しそうに話をすることでしょう。

具体的には、会話をリードする、コントロールするという意識を捨てて、相手が話をしているときには聞き役に回ること。そして、「うん、うん」とうなずいたり、「なるほどー」と相づちを打ったり、「そういうことなんだ」と相手の話しを繰り返して共感を示すことです。

会話のスタイルはある意味“本能”ですから、意識しなければ変わりません。「女性との会話が盛り上がらない」という方は、「うなずき」「相づち」「相手の話しの繰り返し」をハッキリと相手に示してください。きっと、女性とのコミュニケーション改善の大きな第一歩になることでしょう。


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