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首相秘書官の首相公邸忘年会記念撮影雑感-危機管理能力不足が問題

令和 5年 6月 1日(木):初稿
○首相秘書官岸田信雄首相長男が親戚10人以上で令和4年末に首相公邸で忘年会を行い写真撮影を行った写真がマスコミ出回って問題になり、最終的には首相秘書官をクビになったことが話題になっています。特に問題とされているのは、組閣後の閣僚記念撮影を真似て、赤絨毯の階段での組閣ポーズ撮影のようです。

○これに対し、以下の記事の通り、写真撮影について、辛坊治郎氏は「公邸」なので問題ない、田崎史郎氏は「官邸」なのでアウト、金子恵美氏は、写真を表に出す危機管理不足が問題と三者三様の意見が報道されています。私は、金子氏の意見に近いですが、「官邸」と「公邸」の区別もシッカリ認識していませんでした(^^;)。HP「首相官邸の紹介」に、「首相公邸(旧官邸)」詳しく写真入りで、両建物概観・内装等紹介され、「総理が執務をする「官邸」に対して、総理の日常生活を行う住まいを「公邸」と呼んでいます。」と説明されています。

○首相公邸の建前が単なる「住まい」であれば、親戚が集まって忘年会をしても何ら問題とは思えません。しかし、首相の息子で秘書官になり、それでなくても世間の監視の目-嫉妬の目-厳しいのに撮影した写真が外部に出回る状況となった危機管理能力不足が最大の問題と思いました。首相公邸なんて、一般国民は、入りたくても、入ることができませんので。

○組閣後記念撮影をする階段は、「官邸」・「公邸」いずれにもあるようです。問題の写真撮影場所は、田崎氏の記事では表題では「官邸」、中身では「公邸」と表現され、いずれかハッキリしません。「公邸の公的スペース」との表現からは、「公邸」の階段と読めます。「首相官邸の紹介」では、「組閣時などの記念撮影は、旧官邸では西階段で行われていましたが、平成14年9月30日の現官邸で初の組閣以降は、2階から3階へつながる階段で行われています。」と説明され、現在の組閣時記念撮影は「官邸」階段で行われています。どうやら首相長男忘年会記念撮影は、「公邸」階段が結論のようで、田崎氏の記事表題「首相官邸での写真撮影」は不正確と思われます。

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辛坊治郎氏「最悪だと思う」岸田首相の長男更迭に言及「大きなお世話だバカ野郎と私なら言う」
日刊スポーツ新聞社 によるストーリー • r5.5.30. 23:53

辛坊治郎キャスターが30日、ニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月~木曜午後3時半)に出演。岸田文雄首相が長男の翔太郎政務担当秘書官を更迭すると表明したことについて「最悪だと思う」と厳しく批判した。

岸田首相は、翔太郎氏が昨年末に公邸内で不適切な写真撮影などを行ったとして、政務担当秘書官を更迭すると表明している。

辛坊氏は「自分の保身のために長男の将来も犠牲にするような、典型的なポピュリズム政権で最悪だと思う」とした。

また「多くの人は勘違いしてませんか。官邸じゃないんだよ、公邸だよ? 公邸って言うのは自宅の代わりだよ」と語り、「歴代の総理大臣の中には、公邸ってオバケも出るし住みにくいから嫌だって言って自宅(私邸)から通っていた人もいる。公邸と官邸はつながっていて、危機管理上は本当は総理大臣は公邸に住んだ方がいい」。

その上で「俺がもし総理大臣なら、公邸だよ? 官邸じゃなくて自宅だよ? 俺は住みたくないんだけども、危機管理上、住めって言うから、しょうがねぇから住んでやってんだよ! 宴会しようが、どこで写真撮ろうが、大きなお世話だバカヤロー! って私なら言うね」と語気を強めた。

続けて「岸田政権は、そう言わないのが私はむしろたちが悪いと思う」。「岸田総理大臣って、ものすごくポピュリズム政権で、政権維持のためには何でもする」と語った。


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田崎史郎氏 首相官邸での記念撮影場所は「公的施設です」「ここを自分の遊び場のようにするのはアウト」
スポーツニッポン新聞社 の意見 • r5.5.30. 14:48

 政治ジャーナリストの田崎史郎氏が30日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)に生出演し、岸田文雄首相(65)の長男・翔太郎秘書官(32)が6月1日付で辞職するに至った一連の問題について、自身の見解を示した。

 翔太郎氏をめぐっては、昨年12月30日、岸田家の親せき10人以上が総理公邸で忘年会を開き、閣僚が記念写真を撮る階段で寝そべるなどした不適切行為が報じられていた。

 岸田首相は29日、記者団に対し「6月1日付で政務秘書官を岸田翔太郎から山本高義に交代することと致しました。交代の理由としては、公邸の公的なスペースにおける昨年の行動が公的立場である政務秘書官として不適切であり、けじめをつけるため交代させることと致しました。また、広島サミット後の地元との調整業務が一段落したことからこのタイミングとした次第であります」と述べた。

 MCのフリーアナウンサー宮根誠司から「ねぎらいの忘年会で『記念写真撮りますか?』はいいけど、親せきを呼んで、撮って、どこかから流出してるわけでしょう?田崎さん、これは完全ダメでしょう?」と問いかけられると、田崎氏は「そうです」と言い切った。

 報道では、親族が集まって食事をしている写真なども掲載されており、田崎氏は「居住空間で親族の方を呼んで、お食事されるのは全然問題ない」と、食事会自体は許容の範囲内とした。一方で、「しかし今、写真で問題になっているのは、旧総理官邸を移設したところなんです。公的施設です、ここの部分は」と指摘。「会議も行われるし、迎賓館的機能を持っている。ここを自分の遊び場のようにしてやるのはアウトだと思います」と述べた。


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金子恵美氏 岸田首相の長男・翔太郎氏更迭に言及「泣いて馬謖を切るという気持ち」
東スポWEB によるストーリー • r5.5.30. 16:09

30日放送のTBS系「ゴゴスマ~GOGO!Smile~」では岸田文雄首相の長男で総理秘書官の翔太郎氏が事実上更迭された問題について、元衆議院議員の金子恵美氏が私見を述べた。

翔太郎氏は昨年12月30日、首相公邸で親族と開いた忘年会で記念撮影をするなど不適切な行為が週刊文春で報じられた。岸田首相は先週末には更迭を否定していたが、29日夜に辞職を発表した。

金子氏はこの問題について「議事堂内で記念写真を撮ったりしている国会議員もいる。写真を撮ったというよりも、この写真が表に出てしまったことが危機管理の上で問題だと思う」と指摘。

その上で「先週の時点では注意だけで済むと考えていたのではないか。今回の決断は〝泣いて馬謖を切る″という気持ちだと思う」と、諸葛孔明の故事を用いて岸田首相の心中を推察した。
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