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”日本円の凋落(ちょうらく)ぶりは大変なものだ”紹介

令和 6年 2月 7日(水):初稿
○平成5年に久しぶりに東京に行った時、外国人旅行客が増えている印象を記載した記事がこのHPのどこかにあるのですが、会員限定記事にしたのか、なかなか見つかりません。皇居周辺を散策した時の印象を記載したのですが、兎に角、外国人が目に付いたことを覚えています。

○日本の物価が安いと実感したのは、「平成27年事務所旅行ニュージーランド行き無事終了」に記載したとおりで、日本で150円程度の100%オレンジジュースが、ニュージーランドクイーンズタウン・フランクトン空港内売店では日本円に換算すると500円もしていたのに驚きました。オレンジジュースに限らずニュージーランド空港内での食品の価格は日本の3~4倍と実感しました。

○当事務所の海外事務所旅行は、平成29年のシンガポール旅行を最後に、それ以来6年間実施していません。コロナ禍が開けてから日経新聞等に海外旅行案内広告が出るようになりましたが、その価格は、以前20万円程度だったのが50~60万円と3倍近くなっているように感じ、事務所海外旅行は、夢の又夢になっています。以下の「為替の話 ミネベアミツミ会長 CEO・貝沼由久」を見ると、パリセーヌ川観光船の中での案内に日本語がなくなっており、日本人観光客も見かけなくなっているようです。「日本円の凋落(ちょうらく)ぶりは大変なもの」と記載されていますが、日本そのものの凋落ぶりが大変と思われます。

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為替の話 ミネベアミツミ会長 CEO・貝沼由久
エッセー2024年2月5日 14:00


週末、銀座の歩行者天国に行く機会があった。たくさんの人が楽しそうに歩いており、街は明るい雰囲気で満ち溢(あふ)れていた。特に目を引いたのは外国人の多さだ。かなりの数の外国人観光客が日本に押し寄せているのは、銀座の歩行者天国に行けば良くわかる。コロナが明けて、なぜこんなにもたくさんの外国人が日本に来るのか? やはり最大の原因は為替に違いない。

日本円の凋落(ちょうらく)ぶりは大変なものだ。例えば当社の、日本の社員食堂でカレーライスの価格は340円。我々は東南アジアにも多くの製造拠点を持っており、カンボジア工場、タイ工場の食堂でもカレーライスがある。カンボジアでは2ドル、タイでは70バーツだ。これを日本円に換算するといずれも約290円。つまり社員食堂のカレーライス価格を比較すると、日本とほぼ変わらないということになる。

日本経済が世界に優位を誇ったジャパン・アズ・ナンバーワンの時代は疾(と)うの昔となったようだ。

先日、休日をパリで過ごすことになり、初めてセーヌ川の観光船に乗った。いつもは「また来るから」と、海外での休日はホテルでゆっくりするのが常だが、今回は意を決してパリを一日中歩いた。その途中、エッフェル塔の前から出発する観光船に乗ると、左右の建物を各国語で説明してくれる。しかし、その中に日本語はなく、アジアの言語は中国語と韓国語だけだった。

ここでも日本の存在感は薄れつつある。ふと見渡すと日本人は私以外に乗船していないようだった。日本にいるとこの感覚はなかなか摑(つか)めないかもしれない。
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