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映画”アーティスト”を観て

平成24年 4月22日(日):初稿
○平成24年4月21日、MOVIX仙台で、第84回アカデミー賞で作品賞を含む5冠を達成したことで話題の映画「アーティスト 」を観てきました。MOVIX仙台は、平成23年3月の大震災後、余り行かなくなっていましたが、平成24年3月25日の「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」以来、1ヶ月おいての鑑賞でした。元英国首相マーガレット・サッチャー氏は、畏敬する政治家で、「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」は、米国が誇る名女優メリル・ストリープが演じてアカデミー主演女優賞を受賞した話題の人間ドラマとして大いに期待して観に行ったのですが、結果は、ガッカリの一言でした。

○「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」では、確かにメリル・ストリープ氏の熟年期と老年期を見事に演じ分ける演技は凄いと思いました。しかし私としては、サッチャー氏の胸躍らせる活躍場面を観たくて行ったのですが、これが全くもの足りず、認知症になったサッチャー氏の回想場面や幻想場面でやたらと夫のデニス氏が出てくるのも目障りでした。

○そんなわけでアカデミー賞受賞作品「アーティスト 」も余り期待しないで観に行ったのですが、こちらは結果として大満足でした。Yahoo!ムービーでの解説では、「サイレントからトーキーへと移り変わるころのハリウッドを舞台に、スター俳優の葛藤(かっとう)と愛を美しいモノクロ映像でつづるサイレント映画。フランスのミシェル・アザナヴィシウス監督がメガホンを取り、ヨーロッパのみならずアメリカの映画賞をも席巻。芸術家(アーティスト)であることに誇りをもち、時代の変化の波に乗れずに凋落(ちょうらく)してしまうスターを演じるのは、『OSS 117 私を愛したカフェオーレ』のジャン・デュジャルダン。ほかに、ジョン・グッドマンなどのハリウッドの名脇役が出演。サイレントの傑作の数々へのオマージュが映画ファンの心をくすぐり、シンプルでロマンチックなラブストーリーも感動を誘う。」とありますが、正に感動を与えてくれました。

○まずサイレント映画と言うことであらすじが判るのだろうかと心配していましたが、骨太でシンプルなストーリー展開が、時折字幕挿入される僅かのセリフと何より、俳優達の表情で、良く理解出来ました。Yahoo!ムービーのユーザーレビューに
白黒で見せ、色彩を無くす事で、見えない色を想像させ、
音を無くすことで、各シーンの細かいディティールにまで、集中して観て、
想像力を膨らませること。
全ては、五感を集中させ、感性を研ぎ澄まし観ること。
これがこの映画の一番の基本的な鑑賞
。」
との表現がありましたが、全く同感でした。

○主役のフランス人俳優ジャン・デュジャルダン氏の表情表現が素晴らしく、男性の私でも惚れ惚れする感じです。西洋人は表情表現能力が、日本人よりズッと高いと実感出来ました。今時あり得ないヒロイン女性の主人公男性への一途な恋心にも感動しましたが、一番感動したのは、主人公男性に常に寄り添うワンちゃんでした。

○このワンちゃん、常にご主人様に寄り添い、場面最初の主人公主演映画舞台挨拶の時から主人公とのコンビでの名演技に驚嘆し、時にその主人公思いの一途さに涙しました。当初は犬があれほど見事に演技分けが出来るはずがなく、このワンちゃんのシーンだけは良く出来たCGなのかと思って観ていました。しかし映画パンフには、主人公ジョージの愛犬役として「アギー」として説明があります。それによると「2002年アメリカ生まれのジャック・ラッセル・テリア。プロの動物トレーナーに引き取られ、タレント犬になった。多数のテレビ出演後、1歳半で映画デビューを果たす。主な出演作に……(中略)。本作で64回カンヌ国際映画祭パルムドッグ賞を受賞している。」とあります。どうやら全部この「アギー」君の演技だったようです。ただただ脱帽です(^^)。
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