令和 7年 5月19日(月):初稿 |
○令和7年5月18日(日)は、午後最近購入したBDソフトで、1959(昭和34)年製作映画「ベン・ハー」を鑑賞しました。映画「クレオ・パトラ」を鑑賞し、古代ローマ時代の大作映画を鑑賞したくなったからです。この映画は、平成の初めLDを購入し、旧宅AVルーム120インチ大画面で複数回繰り返し鑑賞し、有名な戦車競走シーンを良く覚えていました。 ○映画コムでは「ルー・ウォーレスによる同名ベストセラー小説の3度目の映画化。西暦1世紀の初め、ローマ帝国支配下のエルサレムに生まれたユダヤ人貴族の息子ベン・ハーの波乱に富んだ半生を、イエス・キリストの生涯と絡ませて描いた歴史スペクタクル大作。」と解説されています。1907年に15分のサイレント映画で製作され、1925年に同じサイレント映画で2度目の映画化され、3度目の映画化で、その後もリメイク映画が製作されていますが、この1959年製作版は、作品賞を初め1959年度アカデミー賞11部門を受賞した不朽の名作と評価されています。 ○BD版は、ディスク1・2に分かれ、222分(3時間42分)の超大作ですが、シンプルで骨太のストーリーは最後まで一瞬の眠気も感じさせず没頭させてくれました。主演ベン・ハー役チャールトン・ヘストン氏36歳時の作品ですが、広い肩幅の逞しい身体で、ユダヤの貴族から無実の罪で奴隷とされ、カレー船こぎ手としての苦役等を見事に表現しています。30数年ぶりの鑑賞でしたが、後半始めのコロシアムでの戦車(馬車)競争シーンは、良く覚えており、結果は分かっていても、その迫力は凄まじく、正に手に汗握るハラハラ・ドキドキを楽しませてくれました。CGのない時代ですから、全て実写での凄まじい疾走シーンは、実感として迫ります。 ○この戦車(馬車)疾走シーンは、良く覚えていましたが、そこに至るストーリーとその後の展開は、30数年ぶりの鑑賞では、いつものことですが、殆ど覚えていませんでした。特に疾走シーンで終わりかと思っていたら、そこから主役ベン・ハーとその母・妹との再開に至るまでのストーリーはスッカリ忘れて全く初めての感覚での鑑賞になったのが、記憶力の低下を実感して、ガッカリでした。母と妹もベン・ハー同様無実の罪で投獄され、ベン・ハーは奴隷としてカレー船送りになりましたが、母と妹は投獄されたままで消息不明でした。その消息が分かり、ベン・ハーとの再開シーンには、その悲惨な状況に、思わず嗚咽する状況でした。 ○コロシアムでの戦車(馬車)疾走シーンばかり記憶に残っていましたが、全編に渡り、ときおりキリストも登場する、愛と憎しみがテーマの壮大な人間物語であり、映画の楽しみをじっくり味あわせてくれる、正にこれ以上はない名作と感じる映画でした。BD版はそれなりに綺麗な映像になっていましたが、これほどの名作、是非とも更に綺麗な4KUHD版を製作して貰いたいところです。 『ベン・ハー』日本版劇場予告編 「ベン・ハー」1959年歴史活劇映画の最高傑作シネマプロムナード 」 クラシック映画チャンネル 以上:1,262文字
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