令和 7年 9月16日(火):初稿 |
○「映画”8番出口”を観て-残念ながら全く理解不能」の続きです。理解不能な映画を観る苦痛を味わいスカッとする気持ちの良い映画を観たくなり、令和7年9月15日(月)敬老の日は、「映画”椿三十郎”を観て-4KUHD版映像の凄さにさらに驚嘆」記載の令和5年5月以来、2年4カ月ぶりに映画「椿三十郎」を鑑賞しました。 ○映画コムでは「名作「用心棒」の続編ともいえる作品で、前作では桑畑を名乗った三十郎が椿三十郎として活躍。キャラクターとしてはより人間味が増し、ユーモアと知略を駆使し、上役の不正を暴こうと立ち上がった9人の若侍をその凄腕で助けていく。」と解説されていますが、私は小学5年生の時映画館で鑑賞し、その後10数回は鑑賞している最も好きな映画の一つです。 ○たまたま以下に掲載したYouTube動画での映画「椿三十郎」解説を見て無性に観たくなっての鑑賞でしたが、以下のYouTube動画解説はホントに的を射た納得の解説でした。10数回は繰り返し鑑賞していますので、映画「椿三十郎」のストーリーはほぼ覚えています。それでも以下の解説を見ての鑑賞では、そのユーモア精神、面白がり精神で製作された映画とあらためて認識しました。映画冒頭部分での血気にはやる若侍たちをなだめて社殿の床下に隠して、捕まえに来た敵役仲代達矢氏演ずる室戸半兵衛率いる追っ手軍団を退却させた後、お堂の床下から顔を出す若侍達のあほ面に先ず大笑いでした。 ○その後も大笑いとなるユーモア精神が随所に溢れており、黒澤監督を始めとするスタッフ陣は、観客を喜ばせるため自分たちも大いに楽しみながらこの映画を製作した雰囲気が伝わります。しかし、主演の三船敏郎氏演ずるど派手な戦闘シーンも含まれており、特に僅か40秒間で17人をぶった切るシーンは圧巻です。1人を約2秒で二度切るという凄まじいスピード感ですが、斬られ役者が、2月の寒中に、血糊を浴びて倒れているのに、若侍役の加山雄三氏や田中邦衛氏が夜食のラーメンを食べていたため、怒った三船氏は次の若侍達を殴るシーンでは本気で殴ったそうです。確かにその迫力が伝わってきました。斬られ役者達は、倒れてもカツラが汚れないように頭は地面に付かせず少し浮かせているとのことですが、それが少し判るシーンもありました。 ○有名なラストの決闘シーンでは、30秒にも及ぶ無言の息詰まる静寂のシーンでは、BGMとしてウグイスの鳴き声を流したそうですが、そこは気付きませんでした。あらためて全てのシーンをじっくり鑑賞したいと思っています。 【日本映画の名作徹底解説】「前作をも凌ぐ圧倒的な面白さ!」『椿三十郎』はなぜ成功したのか? 以上:1,098文字
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