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不貞行為の疑いによる衆議院議員民進党離党騒ぎ雑感

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平成29年 9月 9日(土):初稿
○「不貞行為を理由とする衆議院議員辞職事例発生雑感」の続きです。
一線を越えていない」との釈明で有名になった今井絵理子参議院議員の不貞行為疑い騒ぎから1ヶ月半も経っていない平成29年9月2日、前原民進党幹事長になるかと思われていた山尾志桜里衆議院議員がチェックインした品川の高級ホテルの同じ部屋に、9歳年下の若手イケメン弁護士が入り,翌朝早朝チェックアウトしたから始まる週刊文春の「山尾志桜里43イケメン弁護士9歳下と『お泊まり禁断愛』」と題する記事によって、山尾議員は民進党幹事長就任どころか,離党に追い込まれ,ネット上では非難の嵐になっています。

○山尾議員は,「男女の関係はない」と釈明していますが,おそらく100人中100人が「そんな馬鹿な」と思われる状況です。不倫の疑いに対しては,たとえベッドに一緒に居るところに踏み込まれても,「一緒に居るだけで何もしていない」と言い張れ、と言うのが鉄則で、山尾議員もこの鉄則に従っています(^^)。この山尾議員の離党受理について前原民進党代表が、「甘い!」と非難され,正に前原民進党船出から大きく躓いたと報道されています。

○私から言わせると、山尾議員,なかなかの美貌で,9歳年下のイケメンを捕まえるのだから,流石だと思うだけで、あくまで個人的な男女の仲でプライバシー問題であり,双方,配偶者持ちとのことですから、先ずはお互いの配偶者に詫びるべきとは思いますが,その他の方々には関係がないことです。しかし、これだけ大騒ぎになり、改めて畏敬する谷沢永一先生の以下の言葉が思い起こされます。
人間の性をめぐる怨念が解消される日は来ないであろう。ゆえに性の次元で自由を享受している奴は許せない。性的放縦に対する弾劾が何よりの憂さ晴らしとなる。(中略)この趨勢を反映し代表して暴露を旨とする報道(マスコミ)が発達する。これからは政治家も経営者も芸能人も、およそ世に顕れでるほどの人は、性的奔放に対する集中砲火を避け得ないであろう。社会的平等化に不可欠の必要経路である。言論の自由の副産物である。人間性の最も根深い怨念に発する趨勢であるゆえ、世に立つ者は身を慎む以外にないであろう。(「人間通」の「怨念」より)
○それにしても議員の不貞行為でこれだけ大騒ぎをするのは先進国で日本以外にあるのでしょうか。アメリカ現職大統領のトランプ氏は,大変女性好きのようで,3回も結婚しており、選挙期間中も、セクハラを受けたと称する女性も現れ,「女癖が悪い」典型のようにも思われますが,それでも大統領に当選しています。日本でも田中角栄氏当たりまでは,議員が二号さんを持つのは当然の如く思われ,妻以外に二号,三号を持つのは男の甲斐性とも思われていました。

○問題は,配偶者以外と性関係を持つことは,不貞行為とされ、民事上損害賠償義務を負う違法行為と評価されていることでしょう。日本の解釈では,もし山尾議員とイケメン弁護士が性関係があったとすれば、山尾議員は,自らの配偶者とイケメン弁護士の配偶者に対する不法行為を働いたとして民事上損害賠償義務を負い、議員様とあろうものが、そのような不法行為をするとは「けしからん」となります。山尾議員は,議員としては,極めて優秀で,実績も積んでいるということで、前原民進党代表は,幹事長にするつもりだったものが、このスキャンダルでパーになりました。

○私から言わせれば,もし本当に男女の仲であれば、お互いに配偶者持ちですから,もっと行動が慎重になるべきところ,文春記事によるとかなり大胆・おおっぴらに行動されており,案外,男女関係がなかったのではと思えるところもないわけではありません。いずれにしても政治家として極めて優秀と評価されている方が,過剰なスキャンダル報道で失脚させられるのは誠に残念なところです。
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