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佐々木淳医師著”年をとったら食べなさい”紹介-やせ過ぎの危険

令和 4年 3月 7日(月):初稿
○「佐々木淳医師著”年をとったら食べなさい”紹介-序論」を続けます。今回は、パート①「気をつけて!『やせ過ぎ』の人は危険です!」の紹介です。

○高齢者の衰えの問題は、全て食事量の低下からスタートし、食事量の低下により「低栄養」常態になると、特にエネルギーを消費するたんぱく源である筋肉が分解されて筋肉量がてきめんに減少し、その結果、足腰が弱り、転倒・骨折・誤嚥のリスクが高まるとのことです。

○特に誤嚥は、低栄養による筋肉量の低下で喉や舌の筋肉量が低下して、食べたり飲んだり吐き出したりする機能(咀嚼・嚥下機能)が低下することによって発生リスクが高まり、その結果、「食事量低下→筋肉量低下→運動量低下→運動機能低下→さらなる筋肉量低下→歩行困難・認知症発生」と悪循環に陥りるとのことで、この先「元気に生きられるか/弱って死んでいくか」を決定づける重要な意味を持つのが、「シッカリ食べる」ことができるかどうかとのことで、「食べる量が減ってくるのは、年相応」なんて決して考えるなと警告されています。

○日本人の8割は介護や寝た切りの状態で最後を迎えるそうです。私もそうならないようするには、頭と身体を動かし続けることが一番重要と思っていました。ところが、この「頭と身体を動かし続ける」には、その前提として十分な栄養を取る即ちシッカリ食べることがあり、その重要性に気付かされました。

○高齢者の衰えを大きく加速させる二大要因は、「肺炎」・「骨折」であり、その原因は低栄養によるやせ過ぎとのことです。低栄養で筋肉がやせると運動機能が低下し筋力・瞬発力・バランス力等が落ちて転倒し、「骨折」しやすくなります。また高齢者の「肺炎」は大部分が「誤嚥性肺炎」で、これは本来食道に入るべき食べ物や唾液が気道に入ってしまい、肺に炎症を引き起こすもので、その原因は口や喉の筋肉減少による嚥下機能の低下によって生じるそうです。このように、「肺炎」と「骨折」は、一見異なる疾患ですが、実は「食事量低下」→「低栄養」→「筋肉量減少」という同じ原因から発生しています。

○アメリカの高齢者死亡リスクとBMIの関連調査では、高齢者の死亡リスクが最も低いのはBMI27のちょい太めくらいでした。文科省研究班65~79歳高齢者11年間追跡調査でも「男性はBMI27.5~29.9、女性はBMI23.0~24.9のとき、いちばん死亡リスクが低い」とされています。理想のBMIは、若者と高齢者は別々に考えるべきとのことです。茨城県調査では、男性の場合最も死ににくいBMIは、50代で23.4、60代で25.1、70代で25.5と歳をとる毎に上昇し、高齢者は年齢と共に少しずつ体重を増やしていくのが、医学的に正しい、安全な年の取り方とされています。

○結論として、「しっかり食べること」は、高齢者のこれから先の人生を明るく過ごすために有用な、「最高の保険」、「最高の投資」とのことで、私も58.5㎏に設定していた体重維持目標を59.5㎏に上げて、ごく僅かですがふっくらとしてきました(^^)。
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