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映画「バベル」を観て

平成19年11月23日(金):初稿
○平成19年11月22日、昨年の話題作で見逃していた映画「バベル」BD版ディスクを自宅AVルームで鑑賞しました。流石にフルハイビジョン版の映像は自称AV(オーディオ&ビジュアル)マニアで綺麗な映像に拘る私も満足させてくれるものでした。

「バベル」についてのallcinemaの解説の一部は「モロッコ、アメリカ、メキシコ、日本、それぞれの場所で孤独な魂どうしが織りなす愛と哀しみ、再生への希望の物語が同時並行で鮮やかに綴られていく。日本から役所広司とともに参加した菊地凛子が各国の映画賞レースを賑わせ日本でも大きな話題となる。」となっていますが、見終えての感想は、余り芳しいものではありませんでした。

○見ている最中は、その場面展開にすっかり引き込まれハラハラドキドキの連続で、時に胸が締め付けられて溜息をつき、手に汗握ることもあり、143分の上映時間が短く感じられるものでした。しかし、3分の2ほど経過してようやく役所広司と菊地凛子演ずる日本のストーリーとの関係が判ってきた時点で、何だこれは、一体、何を言いたいんだと疑問が出てきました。

○モロッコの辺境で妻が重傷を負い十分な治療が出来ないまま無為に時間が経過する夫の焦り、アメリカに残した子供達が乳母と共に灼熱の砂漠に放り出されて生死を間を彷徨う様には胸が締め付けられ、聾仲間の女子高生の現実離れした異常行動に一体その先に何が待ち受けているのか、日本のシーンとアメリカ、モロッコのシーンにどのような関係があるか思考を巡らしながら画面に釘付け状態だったものが、その関係が判った頃から、興ざめになってしまいました。

○最後の高級マンション最上階の部屋のベランダでのそんな馬鹿なとしか思えない異常な父と娘のシーンには、映画冒頭のモロッコ人家族の姉弟の遣り取りが思い出されて、おそらく通常の感覚の人間には嫌悪感を覚える事態を連想して気分の悪いものでした。

○話題作と言うことで期待して観たのですが、観ている内は画面に引き込まれて楽しめると言えば楽しめますが、結局、監督は何を訴えたかったのか良く伝わらず、見終えた後は感動・感激はなく、不快感が大きい不思議な映画です。しかし、被疑者の人権など全く考えないモロッコ警察の犯人を追い込む手荒さは、アメリカ捜査官譲りなのでしょうか。日本の警察があんなことをしたら大問題になるはずですが。
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