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”巨大戦艦 大和 ~乗組員たちが見つめた生と死~”を観て

平成24年 8月14日(火):初稿
○平成24年8月11日(土)午後7時から3時間NHKBS「巨大戦艦 大和 ~乗組員たちが見つめた生と死~」が放映され、私は、その時大津入りしていましたので、録画をしておき、13日(月)に午前・午後と2回に分けて鑑賞しました。数年前映画「男たちの大和」でも久々の感動しましたが、今回のBS放送での生き残り乗組員の生の話は、ズッシリと重みがあって、時に感極まり涙をボロボロ流しながら、3時間の長時間、じっくり鑑賞し、大いに感動しました。

○特に戦艦大和が沈没して激流渦巻く海に投げ出された乗組員が生死を分ける瞬間について、生き残った各乗組員の話は、生の迫力が伝わり、その壮絶な状況が良く判りました。戦艦大和が海に沈んだ後、当時世界最大の46㎝砲の砲弾庫が大爆発して巨大な炎と水柱が空に舞い上がり、海中に沈んでいた乗組員は水柱もろとも宙に引き上げられ、そのショックで生き返ったとの話には驚嘆しました。その衝撃で生き返った乗組員も居れば当然逆に息の根を止められた乗組員も居るはずで、また空に舞い上がった砲弾破片等が落ちて衝突して命を奪われた乗組員も居るはずで、正に生死の分かれ目は、神の定めた運命だと実感しました。

○戦艦大和が沈んで海に放り出された乗組員を救助したのは沈没を免れた駆逐艦ですが、午後7時30分救助が打ち切られたときにはまだ海上には多数の乗組員が漂流していたとの証言もありました。また、乗組員の半分は戦艦大和と運命を供にする覚悟で、後の半分は生きたいと思っていたの証言もありましたが、「死ぬのが誉れ」と徹底的に洗脳されていた当時の乗組員の精神状況では、全乗組員3332名中、生還者276名は、正に奇跡の生還と思えます。

○後になって「馬鹿な・無益な戦争だった」と簡単に言うが、当時はそんな状況ではなく、そのように言われるのは心外とのニュアンスの証言もありましたが、ホントにそうだろうな思いました。日本国全体が一丸となって、国のためと確信して死んでいった尊い犠牲の元に現在の日本があると思わなければなりません。「死ニ方用意」と沖縄への特効を命ぜられていた戦艦大和艦長伊藤整一司令長官が沈没直前に独断で「作戦中止」、「総員退去」を命じ、僅か276名とはいえ、生還者が出し、戦艦大和の最期を後世に伝えられるようにしたのは素晴らしい英断でした。

○それにしても当時のアメリカは凄いの一言です。戦艦大和の特効出撃も暗号で解読で事前に察知し、航行状況を航空写真を撮影し、おそらく戦艦大和の弱点も精査・熟知の上、目的地沖縄の遙か手前で、300機も航空機と魚雷で猛攻を繰り返し、12時32分戦闘開始後14時22分撃沈・大爆発まで僅か2時間足らずで日本海軍の最終目的を阻止しました。甲板すれすれの高さに最初に襲来した飛行機のパイロットは手を振る余裕を見せて攻撃してきたとの証言に、正に大人と子供の戦いと思わざるを得ないことが悔しい限りです。

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巨大戦艦 大和 ~乗組員たちが見つめた生と死~

元乗組員の証言や貴重なデータから戦艦大和の悲劇を描き出す

昭和20年4月6日夕刻、戦艦大和は、山口県徳山湾沖から出撃。乗組員に命じられていたのは、再び生きて帰ることが望めない「特攻」でした。しかし大和は、目的地に達する前に米航空機の集中攻撃を受け、持てる能力を充分に発揮できないまま沈められ、3000人を越えるおびただしい死者を出しました。彼らは息子であり、夫であり、父親でした。なぜ大和は、「死」を前提とした「特攻」を命じられねばならなかったのでしょうか。

 戦艦大和の誕生から最期までを、ごく少数となった元乗組員の貴重な証言を軸に記録するとともに、「特攻」へと突き進んでいった海軍上層部の議論を掘り起こし、朗読ドキュメントとして伝えます。また、大和に4人の乗組員を出し、3人の死者を出した小さな村を訪ね、そこで起きた悲劇を、証言と再現ドラマを交え詳細に描きます。

 さらに、他に例を見ない巨大な主砲のメカニズムをCGで表現するなど、巨大戦艦・大和をあらゆる角度から描き、多くの人を巻き込んだ悲劇の全体像に迫ります。

 なお番組では、若手の人気俳優、瀬戸康史さん(24歳)をナビゲーターとして起用。若き乗組員たちと同世代の瀬戸さんが、大和に関連した土地を訪ね、その先々で当時の乗組員たちから話を聞き、亡くなった乗組員たちの手記や遺書を朗読するなど、乗組員たちの心の軌跡をたどり、今を生きる若い人々に、その葛藤や苦悩などを伝えます。

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