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弁護士は儲かる仕事ではない?とも言えないか

平成19年11月 5日(月):初稿
法曹実務家・法学者ブログ の中にかつて仙台地方裁判所にも勤務されたことのある女性の元裁判官のブログに「日々を大切に(tamagoのブログ)」 があり、たまに訪問させて頂いております。弁護士業務内容を赤裸々に綴られていることもあり参考にさせて頂いております。

○そのtamagoさんのブログで「弁護士は儲かる仕事ではない」との記事が掲載されたことがあります。冒頭部分は以下の通りです。
■[弁護士業務]弁護士は儲かる仕事ではない 15:54
 前にも書いたことがあるかもしれませんが,法務省や裁判所に勤務していた当時,周りの人たち(その多くは検事や裁判官)から,「お宅のご主人は,弁護士なので,随分儲かっているのでしょう。うらやましい。」などということをよく言われました。「そんなことはありません。事務所の家賃と事務員の給料を払うのがやっとで,我が家は,結婚以来,家計はすべて私の給料だけで賄ってきているのです。」と説明しても,誰も信用してくれませんでした。


○弁護士にも色々なタイプがあり、お金儲けに力を入れる方から、お金儲けには全くこだわらず金にならないボランティア的仕事しかしない方までいます。その収入も納税額が1億円以上の方から年間申告所得が500万円にも満たない方も居ますが、日弁連のアンケート調査では「2006年版弁護士白書-弁護士収入はやや減少中」に記載したとおり、平成17年の札幌、仙台等高裁所在地の弁護士でおそらく売上で3000~3500万円、経費を差し引いた申告所得で1500万円程度が平均的と思われます。

○前述の「事務所の家賃と事務員の給料を払うのがやっと」と言うtamagoさんのご主人の弁護士さんはどちらかというとお金儲けにも余りこだわらない方ではないかと推察されますが、平均的に見て申告所得で1500万円は、儲かる仕事ではないとは言い切れないでしょう。しかし、これはあくまで現時点の話で、合格者3000人時代が10年も続いたら激変していると思われます。

○ところが平成19年10月26日付けの河北新報で、世間から弁護士丸儲けではないかと言われそうな記事を発見しました。おそらく3年乃至5年間のトータルと思われますが、1億5500万円も所得を誤魔化すなんて、一体、どうやって可能なのか、正に”アンビリーバブル”です。

個人課税 申告漏れ所得521億円 東北06年事務年度

 東北6県で2006年事務年度(06年7月―07年6月)に3万6870件の所得税の申告漏れがあったことが仙台国税局の個人課税調査で分かった。前期比8.1増で、調査対象全体(4万8316件)の76.3%を占めた。一件当たりの申告漏れ所得金額が多い業種は表の通り。眼科医が1815万円で最も多く、前期の9位から順位を大きく上げた。2位は畜産農業(前期10位)、3位は林業(7位)だった。

 4位の弁護士は前期は11位以下だったが、04年度はトップで、申告漏れの常連になっている。宮城県の弁護士が報酬を除外して申告し、約1億5500万円の所得を隠し、約7500万円の追徴課税を受けた例もあった。

 申告漏れ所得金額の総額は521億9500万円(前期比9.9%増)で、追徴課税は計65億7300万円(26.2%増)だった。申告漏れ消費税に対する追徴課税は14億1400万円(11.6%増)だった。
2007年10月26日金曜日

以上:1,396文字

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