令和 7年 7月22日(火):初稿 |
○令和7年7月21日(月)は、午後、数ヶ月前に購入していた4KUHDソフトで2001(平成13)年製作映画「トレーニング デイ」を鑑賞しました。イコライザーシリーズでおなじみの名優デンゼル・ワシントン氏が主演ですが、悪役と聞いており余り観る気がしなくて、しばらく積ん読状態の映画でした。令和7年からは24年前の映画でしたが、4KUHD化された映像はクオリティが高く、大変目に心地よいものでしたが、肝心のストーリーは、デンゼル・ワシントン氏演ずる麻薬捜査官アロソンの余りの悪徳ぶりに気分の悪いまま終わりました。 ○映画コムでは「血気盛んな新人刑事がベテラン刑事の指導のもとで、予想つかない事態に巻き込まれていく異色の刑事ドラマ。(略)「かよわい子羊でいるのか。獰猛な狼になるのか。それを選べ」と忠告するアロンソは、犯罪摘発のためにはいともたやすく自ら法を犯す。とまどうジェイクをよそに、アロンソの行動はさらにエスカレートしていく……。」と解説されています。 ○この「アロンソの行動はさらにエスカレートしていく……。」の内容が余りに惨たらしく、その惨たらしさを見事に表現したデンゼル・ワシントン氏は、この映画でアカデミー賞主演男優賞を受賞したのとことです。デンゼル・ワシントン氏は好きな俳優で、その出演映画は相当数鑑賞していますが、最近は、イコライザーシリーズでの悪漢を懲らしめる正義の味方ぶりがスッカリ身についています。ところが映画「トレーニング デイ」でのデンゼル・ワシントン氏は、犯罪摘発のためには悪の限りを尽くす、およそ正義とはかけ離れた存在で、しかもそれを見事に演じているため、そんな姿は見たくないと思わせるものでした。 ○イーサン・ホーク氏演ずる若手刑事のジェイクは、最後は無法捜査官アロンソに刃向かいますが、その結論は観ての楽しみです。イーサン・ホーク氏は余り観たことのない俳優さんですが、無法捜査官アロンソに刃向かうに至るまでの表情の変化を巧みに演じており、この映画でアカデミー助演男優賞にノミネートされたことも納得です。麻薬捜査官にはおとり捜査がつきものと聞いていますが、実際にこんなにひどい捜査官が居るのだろうかと疑問にも感じました。しかし、全てに規模の大きい、広いアメリカではあり得るのかも知れません。 ○「トレーニング ディ」の表題とおり、僅か1日の出来事ですが、アロンソと一緒に見回り中発見したレイプ犯を退治し、被害者女性が落とした身分証明書を拾ったジェイクにアロンソは、後で必ず役にたつから持っていろと忠告します。それが窮地に陥ったジェイソンの命を救うことになる展開になったのには脚本の巧みさを感じるなど、ストーリーとしては面白い面もありましたが、強く不快感の残る映画でした。 映画 トレーニング・デイ 予告編 以上:1,157文字
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