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映画”栄光のバックホーム”を観て-横田慎太郎氏の生涯に感動

○令和7年12月14日は早朝午前8時10分からTOHOシネマズ仙台5番シアターで映画「栄光のバックホーム」を観てきました。日本語字幕付で上映されていたからです。聴覚障害者の私は、難聴者用ヘッドホンをつけても邦画の日本語が半分しか認識出来ず、邦画は日本語字幕付でないと鑑賞できません。そこでTOHOシネマズ仙台HPの上映スケジュールで日本語字幕付邦画を探すのですが、なかなか見当たりません。今般、TOHOシネマズHPトップに日本字幕ニュースがあるのに気付きました。「TOHOシネマズでは、耳の不自由な方に映画を楽しんでいただけるよう、期間限定で「日本語字幕付き上映」を行っております。」と説明されており、日本語字幕付映画とその上映館・上映スケジュールが掲載されています。映画「栄光のバックホーム」は、令和7年12月14日現在3番目に掲載されていました。

○現在上映中の映画「ペリリュー -楽園のゲルニカ-」も日本語字幕付で鑑賞したいのですが、残念ながら、上映館は東北ではTOHOシネマズ秋田だけで、仙台では上映されていません。TOHOシネマズ秋田は日本語字幕付映画の殆どに上映館と掲載されているのに、TOHOシネマズ仙台は半分も上映館になっていないのが残念なところです。映画「新解釈・幕末伝」は、来年1月3~6日の4日間だけTOHOシネマズ仙台でも日本語字幕付で上映されるので鑑賞しようと思っています。

○さて映画「栄光のバックホーム」ですが、映画コムでは「阪神タイガースにドラフト2位で入団し、将来を期待されながらも、21歳で脳腫瘍を発症して引退を余儀なくされた元プロ野球選手・横田慎太郎の軌跡を、松谷鷹也と鈴木京香の主演で映画化。」と説明されていますが、涙・涙の連続映画でした。横田慎太郎選手は実在の人物で実話の映画化ですが、私は全く知りませんでした。折角、極めて高い身体能力を持って生まれついたのに21歳で脳腫瘍を発症し、一時は緩解しても、まもなく再発し、さらに再々発を繰り返し、脊髄にまで転移し、その闘病生活の物語でもあります。

○8ヶ月の未熟児として生まれた私は、生まれながらにして「蒲柳の質」即ち虚弱体質でしょっちゅう病気ばかりしており、特に幼児時代から高校時代まで煩った両耳の中耳炎によって聴覚障害者となり、現在6級の身体障害者に認定されている私は、涙ぐましい健康努力を継続していることもあり、幸い腫瘍などの大きな病気は発症せず、70代半ばの現在まで生き延びています。この横田慎太郎氏は3歳から野球を始め、高校野球部では大活躍し、ドラフト会議で2位指名を受けた阪神に入団し、さあ、これからだという21歳の若さで脳腫瘍を発症し、その後の人生が一転します。

○腫瘍(しゅよう)とは、体内の細胞が異常に増殖してできた「細胞の塊」の総称でその中で悪性のモノがガンと呼ばれるとのことです。横田氏の症状は腫瘍と説明されていましたが、神は、何故、元気な若者に対し腫瘍を繰り返し発症させて生命を奪ってしまうのか。大きな不条理を感じる映画でした。しかし世の中には腫瘍に限らず生まれつき或いは幼少時から身体に障害を抱えて懸命に生きている方々も大勢居ます。横田氏は腫瘍でプロ野球選手引退後もこのような方々を元気づける講演等を継続する努力をし懸命に生きたことが評価されています。

○映画としてはちと首をかしげる面もありましたが、実在の横田慎太郎氏の真摯に生きた生涯には大いに感動させられました。

『栄光のバックホーム』予告編-スペシャルロングバージョン【11月28日公開】


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